○奥入瀬川の清流を守る条例

平成七年十二月十三日

条例第二十号

十和田湖に源を発する奥入瀬川は、地域の母なる川として住民の生命の糧となり、豊かな耕土を支え、幾多の文化と歴史を育みながら、生活に潤いと調和をもたらしてきた。

しかしながら、都市化の進展に伴い、我々が昔から種々の恩恵を受けてきた奥入瀬川の清流が失われつつある。

悠久の歴史をつづりながら、さまざまな人間活動を支えてくれた奥入瀬川を、我々の世代に汚すことは許されない。

我々は、町民の共通の財産である美しく豊かな奥入瀬川の清流を保全し、次代へ引き継いで行く責務を深く認識して奥入瀬川流域五市町として奥入瀬川の清流を守る共同宣言を平成七年八月八日採択した。

ここに、この宣言を尊重し、流域自治体と連帯の芽を育てながら、美しく豊かな奥入瀬川の清流の保全に寄与するため、町、町民及び事業者の果たすべき責務を明らかにし、最善の努力を積み重ねることを決意して、この条例を制定する。

(目的)

第一条 この条例は、奥入瀬川の清流を守るため町、町民及び事業者のそれぞれの責務を明らかにするとともに、自然的環境の保全等に関し必要な事項を定めることを目的とする。

(町の責務)

第二条 町は、奥入瀬川の清流を守るため、諸施策を講じるとともに、町民の自主的活動の助長を図るよう努めなければならない。

(町民の責務)

第三条 町民は、奥入瀬川の清流を守るため、自主的に活動するとともに、町が実施する施策に協力するよう努めなければならない。

(事業者の責務)

第四条 事業者は、その事業活動によって奥入瀬川の清流を損なわないように、関連法令を遵守するとともに、自己の責任と負担において必要な措置を講じ、また、町が実施する施策に協力するよう努めなければならない。

(関係行政機関との連携等)

第五条 町は、奥入瀬川の清流を守るために関係市町と連携を図り、必要に応じ、国、県に対して協力を要請するものとする。

(奥入瀬川の日)

第六条 流域住民が、奥入瀬川の清流を守ることについて統一の認識を持ち、連帯の強化を図るため、毎年八月八日を「奥入瀬川の日」と定める。

(広報活動等)

第七条 町長は、奥入瀬川の清流を守るために知識の普及を図り、町民及び事業者の理解と協力が得られるよう、広報、啓蒙活動等を行うものとする。

(指導及び助言)

第八条 町長は、奥入瀬川の清流を守るため、町民及び事業者に対し、必要な指導及び助言を行うものとする。

(河川公園の推進)

第九条 町長は、奥入瀬川の周辺に樹木及び草花を植栽し、緑化の推進に努めなければならない。

(水質保全)

第十条 町、町民及び事業者は、奥入瀬川の水質を保全するため、水質環境基準の維持達成に努めるものとする。

(投棄の禁止)

第十一条 何人もみだりに廃棄物を奥入瀬川に捨ててはならない。

(奥入瀬川清流指導隊員の設置)

第十二条 町に、奥入瀬川の清流を守るため、奥入瀬川清流指導隊員(以下「清流指導隊員」という。)を置くことができる。

2 清流指導隊員は、奥入瀬川の清流を守るために理解があり、その任務に必要な熱意と能力を有する者の中から町長が委嘱する。

3 清流指導隊員は、三人以内とする。

4 清流指導隊員の任期は、二年とし、再任を妨げない。

5 清流指導隊員は、次に掲げる任務を行う。

 奥入瀬川をパトロールし、異常があるときは、町に通報すること。

 奥入瀬川の清流を守るために必要な事項を町へ提言すること。

 奥入瀬川の清流を守るため、町が行う各種活動に協力すること。

(調査及び報告会)

第十三条 町長は、奥入瀬川の清流を守るため、関係機関の協力を得て、必要な事項について調査するものとする。

2 町長は、関係市町と前項の調査結果等についての報告会を開催するものとする。

(委任)

第十四条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

附 則

この条例は、平成八年四月一日から施行する。

奥入瀬川の清流を守る条例

平成7年12月13日 条例第20号

(平成7年12月13日施行)