○行進及び集団示威運動に関する条例

昭和24年9月12日

条例第23号

日本国憲法第21条の定めるところにより、公の集会をなし又は行進を行う国民的権利と特権を制限し、或は国民に否定することは許されない。但し、この権利と特権を享受するに際しては、日本国憲法第12条の定めるところによりすべての国民の権利が侵害を受けず、且政治的主権の原則が脅威を受けることのないためにはその行使に特定の要件を附することが必要であり、この趣旨に基きここにこの条例を制定する。

第1条 行進又は集団示威運動で街路或は公共の場所を占拠又は行進し他の公衆の個人的権利及び街路或は公共の場所の使用を排除又は妨害するに至るべきものは、公安委員会の許可を受けないでこれを行つてはならない。

第2条 前条の許可申請書は主催する個人又は団体の代表者(以下主催者という。)から前条の行進又は集団示威運動の行はれる日時の72時間前までに開催地所轄警察署長を経由して公安委員会宛提出しなければならない。

第3条 許可申請書には次の事項を記載しなければならない。

(1) 行進又は集団示威運動の日時

(2) 主催者の住所、氏名、年齢及び参加各団体の名称並びに参加各団体毎の責任者の住所、氏名、年齢

(3) 行進を開始し、行進し、終了する場所又は集団示威運動の場所

(4) 参加予定人員数

(5) 行進又は集団示威運動の目的及び性質並びにその概要

第4条 公安委員会は行進又は集団示威運動が公安に差迫つた危険を及ぼすことが明らかである場合の外は許可しなければならない。

公安委員会は許可しない場合には詳細な経緯及び理由を附し速かに市会に報告しなければならない。

第1項の許可には個人又は群集による無秩序又は暴力行為に対し公衆を保護するため、公安委員会が必要と認める適当な条件を附けることができる。

第5条 第1条の規定による許可を受けず又は前条第3項の条件に違反して行はれた行進或は集団示威運動を計画し、参加し、又は第3条の許可申請書に故意に虚偽の事項を記載したものはこれを1年以下の懲役もしくは禁錮又は5万円以下の罰金に処することができる。

第6条 この条例の如何なる部分も(イ)第1条に定めた行進又は集団示威運動以外の公の集会を催す権利を如何なる方法でも禁止又は制限し又は(ロ)公の集会、政治運動もしくはプラカード、出版物その他の文書、図書等の監督又は検閲の権限を公安委員会、警察職員又はその他の区吏員もしくは職員に与えたものと解釈してはならない。

第7条 この条例の如何なる部分も公務員の選挙に関する法律に矛盾し又は選挙運動中における政治集会もしくは演説の事前届出を必要ならしめるものと解釈してはならない。

第8条 この条例の施行について必要な事項は別に公安委員会がこれを定める。

附 則

この条例は、公布の日から施行する。

行進及び集団示威運動に関する条例

昭和24年9月12日 条例第23号

(昭和24年9月12日施行)

体系情報
第13編 その他/第1章
沿革情報
昭和24年9月12日 条例第23号