○八王子市職員の障害を理由とする差別の解消の推進に関する規程

平成28年4月1日

訓令第6号

庁中一般

各事務局

(趣旨)

第1条 この規程は、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(平成25年法律第65号。以下「法」という。)第10条第1項の規定に基づき、法第7条に規定する事項に関し、常勤の一般職に属する職員及び地方公務員法(昭和25年法律第261号)第28条の5第1項又は第28条の6第2項に規定する短時間勤務の職を占める職員並びに八王子市一般職の任期付職員の採用に関する条例(平成17年八王子市条例第49号)第4条に規定する短時間勤務職員(以下これらを「職員」という。)が適切に対応するために必要な事項を定めるものとする。

(不当な差別的取扱いの禁止)

第2条 職員は、その事務又は事業を行うに当たり、障害(身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む。)その他の心身の機能の障害をいう。以下同じ。)を理由として、障害者(障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にある者をいう。以下同じ。)でない者と不当な差別的取扱いをすることにより、障害者の権利利益を侵害してはならない。

2 前項に定める不当な差別的取扱いを例示すると、おおむね別表第1のとおりとする。

3 第1項の不当な差別的取扱いに該当するかどうかは、諸般の事情を考慮し、個別の事案ごとに判断するものとする。

(合理的な配慮の提供)

第3条 職員は、その事務又は事業を行うに当たり、障害者から現に社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合において、その実施に伴う負担が過重でないときは、障害者の権利利益を侵害することとならないよう、当該障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮(以下「合理的な配慮」という。)の提供をしなければならない。

2 前項に定める意思の表明を例示すると、おおむね別表第2のとおりとする。

3 第1項に定める合理的な配慮を例示すると、おおむね別表第3のとおりとする。

(所属長の責務)

第4条 所属長は、前2条に掲げる事項に関し、障害を理由とする差別の解消を推進するため、次に掲げる事項を実施しなければならない。

(1) 日常の執務を通じた指導等により、障害を理由とする差別の解消に関し、その監督する職員の注意を喚起し、障害を理由とする差別の解消に関する認識を深めさせること。

(2) 障害者の不当な差別的取扱い、合理的な配慮の不提供に対する相談、苦情の申し出等があった場合は、迅速に状況を確認すること。

(3) 合理的な配慮の必要性が確認された場合は、所管の職員に対し、合理的な配慮の提供を適切に行うよう指導すること。

2 所属長は、障害を理由とする差別に関する問題が生じた場合は、迅速かつ適切に対処しなければならない。

(懲戒処分等)

第5条 職員が、障害者に対し不当な差別的取扱いをした場合又は過重な負担がないにも関わらず合理的な配慮の提供をしなかった場合は、その態様等によって、別に定める基準に従い、懲戒処分その他の措置の対象とする。

(相談体制の整備)

第6条 職員による障害を理由とする差別に関する障害者及びその家族その他の関係者からの相談・申し出等に的確に対応するため、総務部に相談窓口を置く。

附 則

この訓令は、平成28年4月1日から施行する。

別表第1(第2条関係)

1 障害を理由に窓口対応を拒否すること。

2 障害を理由に対応の順序を後回しにすること。

3 障害を理由に書面の交付、資料の送付、パンフレットの提供等を拒むこと。

4 障害を理由に説明会、シンポジウム等への出席を拒むこと。

5 事務・事業の遂行上、特に必要ではないにもかかわらず、障害を理由に、来庁の際に付き添い者の同行を求める等の条件を付けたり、特に支障がないにもかかわらず、付き添い者の同行を拒んだりすること。

6 障害者本人の意思又はその家族等の意思(障害者本人の意思を確認することが困難な場合に限る。)に反したサービスの提供を行うこと。

別表第2(第3条関係)

1 手話を含む言語

2 点字、拡大文字及び筆談等の文書の提示

3 実物の提示

4 身振りサイン等による合図

5 触覚による意思伝達

6 知的障害や精神障害(発達障害を含む。)等により本人の意思表明が困難な場合における、障害者の家族、支援者・介助者、法定代理人等、コミュニケーションを支援する者が本人を補佐して行う意思の表明

7 その他、障害者が他人とコミュニケーションを図る際に必要な手段(通訳を介するものを含む。)

別表第3(第3条関係)

項目

内容

物理的環境への配慮

1 段差がある場合に、車椅子利用者にキャスター上げ等の補助をし、又は携帯スロープを渡す等をすること。

2 配架棚の高い所に置かれたパンフレット等を取って渡したり、パンフレット等の位置を分かりやすく伝えること。

3 目的の場所までの案内の際に、障害者の歩行速度に合わせた速度で歩いたり、前後・左右・距離の位置取りについて、障害者の希望を聞いたりすること。

4 障害の特性により、頻繁に離席の必要がある場合に、会場の座席位置を扉付近にすること。

5 疲労を感じやすい障害者から別室での休憩の申し出があった際、別室の確保が困難であったことから、当該障害者に事情を説明し、対応窓口の近くに長椅子を移動させて臨時の休憩スペースを設けること。

6 不随意運動等により書類等を押さえることが難しい障害者に対し、職員が書類を押さえたり、バインダー等の固定器具を提供したりすること。

7 災害や事故が発生した際、館内放送で避難情報等の緊急情報を聞くことが難しい聴覚障害者に対し、電光掲示板、手書きのボード等を用いて、分かりやすく案内し誘導を図ること。

意思疎通の配慮

1 筆談、読み上げ、手話、点字、拡大文字等のコミュニケーション手段を用いること。

2 通知等の文書について、ルビを振ったり、わかりやすい言葉を用いて作成すること。

3 会議資料等について、点字、拡大文字等で作成する際に、各々の媒体間でページ番号等が異なり得ることに留意して使用すること。

4 視覚障害のある委員に会議資料等を事前送付する際、読み上げソフトに対応できるよう電子データ(テキスト形式)で提供すること。

5 意思疎通が不得意な障害者に対し、絵カード等を活用して意思を確認すること。

6 駐車場等で通常、口頭で行う案内を、紙にメモをして渡すこと。

7 書類記入の依頼時に、記入方法等を本人の目の前で示したり、分かりやすい記述で伝達したりすること。本人の依頼がある場合には、代読や代筆といった配慮を行うこと。

8 比喩表現等が苦手な障害者に対し、比喩や暗喩、二重否定表現等を用いずに具体的に説明すること。

9 障害者から申し出があった際に、ゆっくり、丁寧に、繰り返し説明し、内容が理解されたことを確認しながら応対すること。また、なじみのない外来語は避ける、漢数字は用いない、時刻は24時間表記ではなく午前・午後で表記する等の配慮を念頭に置いたメモを、必要に応じて適時に渡すこと。

10 会議の進行に当たり、資料を見ながら説明を聞くことが困難な視覚又は聴覚に障害のある委員や知的障害を持つ委員に対し、ゆっくり、丁寧な進行を心がける等の配慮を行うこと。

11 会議の進行に当たっては、職員等が委員の障害の特性に合ったサポートを行う等、可能な範囲での配慮を行うこと。

ルール・慣行の柔軟な変更

1 順番を待つことが苦手な障害者に対し、周囲の者の理解を得た上で、手続き順を入れ替えること。

2 立って列に並んで順番を待っている場合に、周囲の者の理解を得た上で、当該障害者の順番が来るまで別室や席を用意すること。

3 スクリーン、手話通訳者、板書等がよく見えるように、スクリーン等に近い席を確保すること。

4 車両乗降場所を施設出入口に近い場所へ変更すること。

5 市の敷地内の駐車場等において、障害者の来庁が多数見込まれる場合、通常、障害者専用とされていない区画を障害者専用の区画に変更すること。

6 他人との接触、多人数の中にいることによる緊張等により、発作等がある場合、当該障害者に説明の上、障害の特性や施設の状況に応じて別室を準備すること。

7 非公表又は未公表情報を扱う会議等において、情報管理に係る担保が得られることを前提に、障害のある委員の理解を援助する者の同席を認めること。

八王子市職員の障害を理由とする差別の解消の推進に関する規程

平成28年4月1日 訓令第6号

(平成28年4月1日施行)