○平戸市ダム管理規程

平成23年3月25日

水道局規程第2号

目次

第1章 総則(第1条―第9条)

第2章 ダム及び貯水池の管理の原則

第1節 流水の貯留及び放流の方法(第10条―第12条)

第2節 放流の際にとるべき措置等(第13条―第18条)

第3章 洪水における措置に関する特則(第19条―第21条)

第4章 雑則(第22条)

附則

第1章 総則

(趣旨)

第1条 この規程は、平戸市が管理するダム(以下「ダム」という。)及びダム貯水池(以下「貯水池」という。)の管理に関して必要な事項を定めるものとする。

(名称)

第2条 この規程で管理するダム及び貯水池の名称は、別表第1のとおりとする。

(管理主任技術者)

第3条 ダムに、河川法(昭和39年法律第167号。以下「法」という。)第50条第1項に規定する管理主任技術者1人を置く。

2 前項の管理主任技術者は、部下の職員を指揮監督して、法及びこれに基づく命令並びにこの規程の定めるところにより、ダム及び貯水池の管理に関する事務を誠実に行わなければならない。

(ダム及び貯水池の諸元等)

第4条 ダム及び貯水池の諸元その他これに類するダム及び貯水池の管理上参考となるべき事項は、別表第1のとおりとする。

(洪水及び洪水時)

第5条 この規程において「洪水」とは、貯水池への流入量(以下「流入量」という。)別表第1洪水時流入量(1秒当たりの立方メートル)以上であることをいい、「洪水時」とは、洪水が発生しているときをいう。

(洪水警戒時)

第6条 この規程において「洪水警戒時」とは、ダムに係る直接集水区域の全部又は一部を含む予報区を対象として暴風警報又は大雨警報が行われ、その他洪水が発生するおそれが大きいと認められるに至った時から、これらの警報が解除され、又は切り替えられ、かつ洪水の発生するおそれが少ないと認められるまでの間で、洪水時を除く間をいう。

(予備警戒時)

第7条 この規程において「予備警戒時」とは、前条の予報区を対象として強風注意報又は大雨注意報が行われ、その他洪水が発生するおそれがあると認められるに至った時から、洪水警戒時に至るまで又は洪水警戒時に至ることがなくこれらの注意報が解除され、若しくは切り替えられ、その他洪水が発生するおそれがないと認められるに至るまでの間をいう。

(貯水位の算定方法)

第8条 貯水池の水位(以下「貯水位」という。)は、貯水池水位観測所の量水標又は水位計の読みに基づいて算定するものとする。

(流入量の算定方法)

第9条 流入量は、これを算定すべき時を含む一定の時間における貯水池の貯水量の増分と当該一定の時間における貯水池からの延べ放流量との合算量を当該一定の時間で除して算定するものとする。

2 前項の貯水量の増分は、同項の一定の時間が始まる時及びこれが終わる時における貯水位にそれぞれ対応する貯水池の貯水量を求め、これを差引計算して算定するものとする。

第2章 ダム及び貯水池の管理の原則

第1節 流水の貯留及び放流の方法

(流水の貯留の最高限度)

第10条 貯水池における流水の貯留は、常時満水位を超えてはならない。

(ダムから放流することができる場合)

第11条 ダムの洪水吐からの放流は次の各号の一に該当する場合に限り、ダムの放流管からの放流(以下「ダム放流」という。)第1号第4号又は第5号に該当する場合に限り、それぞれすることができるものとする。

(1) 下流における他の河川の使用のため必要な河川の流量を確保する必要があるとき。

(2) 前条の規定を守るため必要があるとき。

(3) 第20条第2号及び第21条第1号の規定により貯水池から放流するとき。

(4) ダムその他貯水池内の施設又は工作物の点検又は整備のため必要があるとき。

(5) その他やむを得ない必要があるとき。

(放流管バルブの操作の方法)

第12条 ダムの放流管バルブは、前条の規定により放流する場合又はダムの放流管の点検若しくは整備のため必要がある場合を除くほか、開閉してはならない。

第2節 放流の際にとるべき措置等

(放流の際の関係機関に対する通知)

第13条 法第48条の規定による通知は、ダム放流が予測される少なくとも1時間前及び放流量が最大となった時に、別表第2(1)欄に定めるところにより行うものとする。

2 前項の通知をするときは、河川管理者(以下「管理者」という。)に対しても、別表第2(2)欄に定めるところにより、河川法施行令(昭和40年政令第14号。以下「令」という。)第31条に規定する当該通知において示すべき事項と同一の事項を通知しなければならない。

(放流の際の一般に周知させるための措置)

第14条 法第48条の一般に周知させるための必要な措置は、ダム地点から河口地点までの区間についてとるものとする。

2 令第31条の規定による警告は、拡声機等により、ダム地点及び前項の区間に含まれる各地点について、ダム放流により、当該地点における河川の水位の上昇が開始されると認められる時の約15分前の時期に行うものとする。

(ダムの操作に関する記録の作成)

第15条 ダムの放流管バルブを操作した場合においては、次の各号に掲げる事項(その開閉がダム放流を伴わなかったときは、第1号及び第2号に掲げる事項)を記録しておかなければならない。

(1) 操作の理由

(2) 開閉したバルブの名称、その1回の開閉を始めた時刻及びこれを終えた時刻並びにこれを終えた時におけるその開度

(3) バルブの1回の開閉を始めた時及びこれを終えた時における貯水位、流入量、ダム放流に係る放流量及び取水量

(4) ダム放流に係る最大放流量が生じた時刻及びその最大放流量

(5) 水道用水の取水量に変更があったときは、その時刻及びその直後における取水量

(6) 法第48条の規定による通知(第13条第2項の規定による通知を含む。)及び令第31条の規定による警告の実施状況

(観測及び測定等)

第16条 法第45条の規定による観測は、別表第3に定めるところにより行うものとする。

2 法第45条の規定により観測すべき事項のほか、別表第4に掲げる事項については、同表に定めるところにより観測又は測定をしなければならない。

3 前項のほか、次条後段の規定に該当するとき、その他ダム又は貯水池について異常かつ重大な状態が発生していると疑われる事情があるときは、すみやかに、別表第4に掲げる事項のうちダムの状況に関するものの測定をしなければならない。

4 法第45条及び前2項の規定による観測及び測定の結果は、記録しておかねばならない。

(点検及び整備等)

第17条 ダム及び貯水池並びにこれらの管理上必要な機械、器具及び資材は、定期に、及び時宜によりその点検及び整備を行うことにより、常時良好な状態を維持しなければならない。特に、洪水又は暴風、地震その他これらに類する異常な現象でその影響がダム又は貯水池に及ぶものが発生したときは、その発生後すみやかに、ダム及び貯水池の点検(貯水池付近の土地の形状の変化の観測及びダムに係る地山からにじみ出る水の量と貯水位との関係の検討を含む。)を行い、ダム又は貯水池に関する異常な状態が早期に発見されるようにしなければならない。

(異常かつ重大な状態に関する報告)

第18条 ダム又は貯水池に関する異常かつ重大な状態が発見されたときは、直ちに、管理者に対し、別表第2(2)欄の例により、その旨を報告しなければならない。

第3章 洪水における措置に関する特則

(予備警戒時における措置)

第19条 予備警戒時においては、次の各号に掲げる措置をとらなければならない。

(1) 洪水時において、ダム及び貯水池を適切に管理することができる要員を確保すること。

(2) ダムを操作するために必要な機械器具、法第45条の観測施設、法第46条第2項の通報施設、令第31条の規定により警告するための拡声機等、夜間に屋外で洪水時における作業を行うため必要な照明設備及び携帯用の電灯その他洪水時におけるダム及び貯水池の管理のため必要な機械、器具及び資材の点検及び整備を行うこと。

(3) 気象官署が行う気象の観測の成果を的確かつ迅速に収集すること。

(4) 管理者及び長崎県知事に対し、別表第2の例による、法第46条第1項の規定による通報をすること。

(5) 河川法施行規則(昭和40年建設省令第7号)第27条の規定の例により、ダムの操作に関する記録を作成すること。

(6) その他ダム及び貯水池の管理上必要な措置

(洪水警戒時における措置)

第20条 洪水警戒時においては、前条第1号から第5号までに掲げる措置のほか、次の各号に掲げる措置をとらなければならない。

(1) 最大流入量その他流入量の時間的変化を予測すること。

(2) その他ダム及び貯水池の管理上必要な措置

(洪水時における措置)

第21条 洪水時においては、第19条第3号及び第4号並びに前条第1号に掲げる措置のほか、次の各号に掲げる措置をとらなければならない。

(1) 貯水位が常時満水位を超えた場合は、すみやかに自然越流により放流できるよう留意するものとする。

(2) 法第49条の規定による記録の作成をすること。

(3) その他ダム及び貯水池の管理上必要な措置

第4章 雑則

(その他)

第22条 この規程に定めるもののほか、必要な事項は、別に定める。

附 則

この規程は、平成23年4月1日から施行する。

附 則(平成23年9月20日水道局規程第3号)

この規程は、令達の日から施行する。

別表第1(第2条、第4条、第5条関係)

一般

ダム名

神曽根第二ダム

神の川ダム

箕坪ダム

阿奈田ダム

桜川ダム

貯水池名

神曽根貯水池

神の川貯水池

箕坪貯水池

阿奈田貯水池

桜川貯水池

河川

名称

神曽根川

神の川

箕坪川

阿那田川

西の川内川

桜川

指定区分

二級河川

二級河川

準用河川

準用河川

準用河川

ダム

高さ(メートル)

25.65

25.20

36.70

31.50

33.98

堤頂の標高(メートル)

18.65

71.20

50.20

29.00

44.50

越流頂の標高(メートル)

15.5

68.5

46.9

24.5

42.3

洪水吐

高さ(メートル)

2.13

1.10

1.70

2.50

0.79

(メートル)

30.00

10.80

11.50

10.40

6.75

(門又は箇所)

1

2

2

3

2

放流管バルブ

水位低下用放流管バルブ

口径(ミリメートル)

150

500

400

400

500

(孔)

1

1

1

1

1

河川維持用放流管バルブ

口径(ミリメートル)

(水位低下用放流管バルブと兼ねる。)

(水位低下用放流管バルブと兼ねる。)

(水位低下用放流管バルブと兼ねる。)

75

(水位低下用放流管バルブと兼ねる。)

(孔)

1

既得用水用放流管バルブ

口径(ミリメートル)

150

50

75

(孔)

1

1

1

水道用水用放流管バルブ

口径(ミリメートル)

400

200

350

200

200

(孔)

1

1

1

1

1

設計洪水流量(1秒当たりの立方メートル)

205.5

54.0

109.0

220.0

20.2

洪水時流入量(1秒当たりの立方メートル)

155.3

30.4

75.0

35.0

20.2

貯水池

直接集水区域の面積(平方キロメートル)

7.90

1.40

2.42

4.28

0.62

湛水区域の面積(平方キロメートル)

0.0258

0.0345

0.0550

0.0379

0.0108

最大背水距離(メートル)

750

305

745

505

187

設計洪水位(メートル)

17.63

69.60

48.60

27.00

43.09

常時満水位(メートル)

15.5

68.5

46.9

24.5

42.3

最低水位(メートル)

6.50

60.40

31.60

20.50

20.60

有効貯水容量(立方メートル)

120,000

160,000

520,000

130,000

120,000

最大使用水量

上水道用水(1日当たりの立方メートル)

2,450

2,480

4,340

1,986

1,200

上水道用水(1秒当たりの立方メートル)

0.028

0.029

0.050

0.023

0.014

別表第2(第13条、第18条、第19条関係)

通知の相手方

神曽根第二ダム

神の川ダム

箕坪ダム

阿奈田ダム

桜川ダム

通知又は通報の方法

摘要

(1)

防災部門

名称

平戸市長

加入電話


担当機関の名称

総務部総務課

警察部門

名称

平戸警察署長

担当機関の名称

警備課

消防部門

名称

平戸市消防長

担当機関の名称

消防本部警防課

(2)

河川管理者

名称

長崎県知事

平戸市長

担当機関の名称

田平土木維持管理事務所

建設部建設課

別表第3(第16条関係)

(一部改正〔平成23年水道局規程3号〕)

観測すべき事項

観測施設

神曽根第二ダム

神の川ダム

箕坪ダム

阿奈田ダム

桜川ダム

観測の回数

摘要

貯水位

名称

神曽根貯水池水位観測所

神の川貯水池水位観測所

箕坪貯水池水位観測所

阿奈田貯水池水位観測所

桜川貯水池水位観測所

毎日1回(洪水時、洪水警戒時及び予備警戒時において30分毎に1回)

ただし、神曽根第二ダム及び箕坪ダムは、週2回観測する。

流入量は第9条の規定により水位の観測の結果に基づきそれぞれ算定する。

位置

平戸市下中野町

平戸市生月町南免

平戸市下中野町

平戸市大川原町

平戸市生月町南免

構造又は能力

量水標

水位指示記録装置

取水バルブ操作盤

量水標

量水標

水位指示記録装置

取水バルブ操作盤

量水標

水位指示記録装置

取水バルブ操作盤

量水標

降水量

名称

平戸浄水場雨量観測所

神の川浄水場雨量観測所

平戸浄水場雨量観測所

阿奈田浄水場雨量観測所

神の川浄水場雨量観測所

毎日1回(洪水時、洪水警戒時及び予備警戒時において30分毎に1回)

位置

平戸市古江町

平戸市生月町南免

平戸市古江町

平戸市大川原町

平戸市生月町南免

構造又は能力

自記雨量計

自記雨量計

自記雨量計

自記雨量計

自記雨量計

別表第4(第16条関係)

観測又は測定すべき事項

観測又は測定の回数

摘要

気象

天気、気温、降水量

毎日


水象

取水量

毎日


貯水位、貯水池内の状態

週2回


ダムの状況

漏水量、揚圧力

毎月1回


地震

発生時

(気象庁震度階4以上)


貯水池内及びその末端附近の堆砂の状況

毎年度1回


備考 神曽根第二ダム及び神の川ダムは、揚圧力の観測及び測定を除くものとする。

平戸市ダム管理規程

平成23年3月25日 水道局規程第2号

(平成23年9月20日施行)

体系情報
第12編 公営企業/第2章 水道事業
沿革情報
平成23年3月25日 水道局規程第2号
平成23年9月20日 水道局規程第3号