○宗像市ため池の保全に関する条例

平成15年4月1日

条例第120号

(目的)

第1条 この条例は、ため池の破損、決壊等による災害を未然に防止するとともに、市民の水源を恒久的に確保するため、適正な保全を総合的に推進することにより、健康で文化的な生活を確保し、もって公共の福祉及び民生の安定に寄与することを目的とする。

(基本理念)

第2条 市は、自然環境が、人間の健康で文化的な生活に欠くことのできない主要な要素であることに鑑み、広く現在の市民が、その恵沢を享受するとともに、将来の市民にも良好に継承できるよう努め、自然が与えた最高の資産である水とその恵みを受けるため池を将来にわたり適正に保全しなければならない。

(定義)

第3条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) ため池 かんがい用水、都市用水若しくは河川浄化用水の用に供し、又は供していた貯水池(堤塘及び附帯施設を含む。)をいう。

(2) 管理者 ため池の管理について権原を有する者の代表者をいう。

(3) 汚水 生活又は事業(耕作の事業を除く。)に起因し、又は付随する廃水をいう。

(この条例の適用を受けるため池)

第4条 この条例は、満水面積が500平方メートル以上のため池について適用する。ただし、個人が所有するものは除く。

2 市長は、特に必要と認めるときは、前項に規定するため池以外のため池について、この条例を適用することができる。

(財産権の尊重等)

第5条 市長は、ため池の保全のための施策を遂行するに当たっては、関係者の所有権その他の財産権を尊重するとともに、公益との調整に留意しなければならない。

(保全の推進)

第6条 市長は、ため池の保全の必要性について、住民及び関係者の理解を深めるよう適切な措置を講じなければならない。

2 市長は、ため池の適正な保全を推進するため、ため池整備基本計画を策定し、ため池の計画的な整備及び促進に努めなければならない。

3 市長は、前項の計画を推進するため、管理者からため池の土地の所有権(水利権及び使用収益権は除く。)について、無償で市に譲渡する旨の申出があったときは、これを譲受し、次条の定めによる用途の用に供しなければならない。

(ため池の用途)

第7条 この条例に定めるため池は、第1条に規定する目的及び第2条に規定する基本理念に則り、次に掲げる用途に利用するものとする。

(1) 治水及び防災のための利用

(2) 農業用水を含む市民の恒久的な水源としての利用

(3) 環境資産としての利用

(ため池の管理及び保全に関する協定)

第8条 市長は、ため池の管理及び保全のために特に必要があるときは、関係者とため池の管理及び保全に関する協定を締結する等の措置を講ずるよう努めなければならない。

(行為の制限)

第9条 ため池において、次に掲げる行為をしようとする者は、管理者の同意を得て、市長の許可を受けなければならない。

(1) 埋立て、又は干拓するとき。

(2) 貯留水又は流入水の水量及び水質に著しく影響を及ぼす行為をするとき。

(3) 前2号に類似する行為をするとき。

2 市長は、前項の許可をするに当たり、ため池の管理及び保全のために必要な限度において、条件を付することができる。

(禁止行為)

第10条 何人もため池において、次に掲げる行為をしてはならない。ただし、第4号を除く各号に該当する行為にあっては、市長が、ため池の保全上支障がないと認めて許可したときは、この限りでない。

(1) 直接汚水を流入し、又は流入させる行為

(2) 堤塘に竹木を植え、又は農作物を栽培する行為

(3) 堤塘に建物その他の工作物(ため池の管理上必要なもの及び堤塘の掘削又は切土を要しないものを除く。)を設置する行為

(4) 余水吐の効用を妨げるおそれがある行為

(5) 前各号に掲げるもののほか、ため池の破損、決壊等の原因となるおそれがある行為

(管理者の届出)

第11条 管理者は、管理者となった日から起算して30日以内にその旨を市長に届け出なければならない。

(管理者の義務)

第12条 管理者は、ため池の破損、決壊等による災害を未然に防止するため、及び水難事故等を防止するため、ため池の管理について常に必要な措置を講じなければならない。

2 市長は、第6条第3項の規定によりため池の土地の所有権(水利権及び使用収益権は除く。)を管理者から無償で譲受する場合においては、前項に規定する管理者が講ずべき必要な措置について、ため池の管理及び保全に関する協定において明らかにしておかなければならない。

(ため池の検査等)

第13条 市長は、必要があると認めるときは、ため池の管理について管理者から報告を求め、又は関係職員をしてため池の管理の状況等について検査させることができる。

2 市長は、前項の検査に管理者の立会いを求めることができる。

(必要な措置の命令)

第14条 市長は、ため池の災害防止のため、又はため池の保全上必要があると認めるときは、管理者に対し、必要な措置を講ずべきことを命ずることができる。

2 管理者は、前項の規定による命令を受けたときは、直ちにその旨を関係者に通知しなければならない。

(委任)

第15条 この条例の施行について必要な事項は、規則で定める。

(罰則)

第16条 第9条第1項又は第10条の規定に違反する行為をした者は、5万円以下の罰金に処する。

2 次の各号のいずれかに該当する者は、3万円以下の罰金又は科料に処する。

(1) 第11条の届出をせず、又は虚偽の届出をした者

(2) 第12条のため池の管理について必要な措置を怠った管理者

(3) 正当な理由がなく第13条第2項の立会を拒み、妨げ、又は忌避した者

(4) 第14条第1項の規定による命令に違反した者

(両罰規定)

第17条 法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、前条の違反行為をした場合においては、その行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、同条の罰金又は科料を科する。

附 則

(施行期日)

1 この条例は、平成15年4月1日から施行する。

(経過措置)

2 この条例の施行の日(以下「施行日」という。)前に宗像市ため池の保全に関する条例(平成8年宗像市条例第13号)の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、この条例の相当規定によりなされた処分、手続その他の行為とみなす。

3 施行日前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

宗像市ため池の保全に関する条例

平成15年4月1日 条例第120号

(平成15年4月1日施行)