○赤瀬ダム操作規則

昭和五十四年二月二十七日

規則第九号

赤瀬ダム操作規則をここに公布する。

赤瀬ダム操作規則

目次

第一章 総則(第一条・第二条)

第二章 貯水池の水位等(第三条―第十条)

第三章 貯水池の用途別利用(第十一条・第十二条)

第四章 こう水調節等(第十三条―第二十条)

第五章 貯留制限及び貯留された流水の放流(第二十一条―第二十六条)

第六章 ゲート及びバルブの操作(第二十七条―第三十一条)

第七章 点検、整備等(第三十二条―第三十六条)

第八章 雑則(第三十七条)

附則

第一章 総則

(趣旨)

第一条 この規則は、赤瀬ダム(以下「ダム」という。)の操作に関し必要な事項を定めるものとする。

(ダムの用途)

第二条 ダムは、こう水調節及び流水の正常な機能の維持をその用途とする。

第二章 貯水池の水位等

(こう水)

第三条 こう水は、流水の貯水池への流入量(以下「流入量」という。)が毎秒五十立方メートル以上である場合における当該流水とする。

(こう水期間等)

第四条 こう水期間及び非こう水期間は、次の各号に規定する期間とする。

 こう水期間 六月十五日から九月三十日まで

 こう水期間 十月一日から翌年六月十四日まで

(水位の測定)

第五条 貯水池の水位は、ダム本体に取り付けられた水位計により測定するものとする。

(常時満水位)

第六条 貯水池の常時満水位は、標高百八メートルとし、第十六条の規定によりこう水調節を行う場合及び第十八条の規定によりこう水に達しない流水の調節を行う場合を除き、水位をこれより人為的に上昇させてはならない。

(サーチヤージ水位)

第七条 貯水池のサーチヤージ水位は、標高百二十メートルとする。

(制限水位)

第八条 こう水期間における貯水池の最高水位(以下「制限水位」という。)は、標高百五・二メートルとし、こう水期間においては、第十六条の規定によりこう水調節を行う場合及び第十八条の規定によりこう水に達しない流水の調節を行う場合を除き、水位をこれより人為的に上昇させてはならない。

(最低水位)

第九条 貯水池の最低水位は、標高百五・二メートルとする。

(予備放流水位)

第十条 予備放流水位は、標高百五・二メートルとする。

第三章 貯水池の用途別利用

(こう水調節等のための利用)

第十一条 こう水調節は、標高百五・二メートルから標高百二十メートルまでの容量最大五百二十万立方メートルを利用して行うものとする。

2 こう水に達しない流水の調節は、こう水期間にあつては標高百五・二メートルから標高百二十メートルまでの容量最大五百二十万立方メートルを、非こう水期間にあつては標高百八メートルから標高百二十メートルまでの容量最大四百六十万立方メートルを利用して行うものとする。

(流水の正常な機能の維持のための利用)

第十二条 流水の正常な機能の維持は、非こう水期間においては、標高百五・二メートルから標高百八メートルまでの容量最大六十万立方メートルを利用して行うものとする。

第四章 こう水調節等

(こう水警戒体制)

第十三条 石川県赤瀬ダム管理事務所長(以下「所長」という。)は、次の各号に掲げる場合には、こう水警戒体制を執らなければならない。

 金沢地方気象台から降雨に関する注意報又は警報が発せられたとき。

 その他こう水が予想されるとき。

(洪水警戒体制時における措置)

第十四条 所長は、前条の規定により洪水警戒体制を執つたときは、直ちに次に定める措置を執らなければならない。

 土木部河川課、石川県南加賀土木総合事務所、北陸地方整備局金沢河川国道事務所、金沢地方気象台その他の関係機関との連絡並びに気象及び水象に関する観測及び情報の収集を密にすること。

 最大流入量、洪水総量、洪水継続時間及び流入量の時間的変化を予測すること。

 非洪水期間については、洪水調節計画を立て、予備放流計画を定めること。

 ゲート並びにゲートの操作に必要な機械及び器具の点検並びに整備、予備電源設備の試運転その他ダムの操作に関し必要な措置を執ること。

(平一三規則二・平一六規則三〇・一部改正)

(予備放流)

第十五条 所長は、非こう水期間にこう水調節を行う必要があると認められる場合において、水位が前条第三号の規定により定めた予備放流計画の予備放流水位を超えているときは、当該予備放流水位を限度として、あらかじめダムから放流を行わなければならない。

(こう水調節)

第十六条 所長は、次の各号に定めるところによりこう水調節を行わなければならない。ただし、気象、水象その他の状況により特に必要があると認めるときは、これによらないことができる。

 流入量が毎秒五十立方メートルに達した時から最大に達するまでの間は、毎秒、流入量から五十立方メートルを控除した量に〇・一五を乗じて得た量と五十立方メートルを合算した量を限度として放流すること。

 流入量が最大に達した時以後は、毎秒、最大流入量から五十立方メートルを控除した量に〇・一五を乗じて得た量と五十立方メートルを合算した量を限度として、流入量が当該放流量に等しくなるまで放流すること。

 次条の規定によりダムから放流を行つている時において、流入量が毎秒五十立方メートルを下らず、かつ、水位が制限水位又は常時満水位に低下するまでの間に流入量が再び増加したときは、流入量が次条の規定による放流量と等しくなつた時から、毎秒、当該等しくなつた時の放流量から五十立方メートルを控除した量を〇・一五で除して得た量と五十立方メートルを合算した量に等しくなるまで、当該等しくなつた時の放流量に等しい流水を放流すること。

 流入量が前号に規定する、当該等しくなつた時の放流量から五十立方メートルを控除した量を〇・一五で除して得た量と五十立方メートルを合算した量に等しくなつた時以後は、前三号の規定を準用して放流すること。

(平二七規則二二・一部改正)

(こう水調節等の後における水位の低下)

第十七条 所長は、前条の規定によりこう水調節を行つた後又は次条の規定によりこう水に達しない流水の調節を行つた後において、水位がこう水期間にあつては制限水位を、非こう水期間にあつては常時満水位を超えているときは、速やかに水位を制限水位又は常時満水位に低下させるため、下流に支障を与えない範囲の流量を限度として、ダムから放流を行わなければならない。

(こう水に達しない流水の調節)

第十八条 所長は、気象、水象その他の状況により必要があると認めるときは、こう水に達しない流水についても調節を行うことができる。

(こう水警戒体制の解除)

第十九条 所長は、こう水警戒体制を維持する必要がなくなつたと認めるときは、これを解除しなければならない。

(水位の上昇)

第二十条 所長は、気象、水象その他の状況により予備放流水位を維持する必要がなくなつたと認めるときは、その後の流水を貯留して水位が上昇するよう努めなければならない。

第五章 貯留制限及び貯留された流水の放流

(流水の貯留制限)

第二十一条 所長は、梯川の小松市埴田地点における流量が毎秒〇・六九立方メートル未満であるときは、貯水池に流入する流水をダムで貯留しないものとする。

(貯留された流水を放流することができる場合)

第二十二条 ダムによつて貯留された流水は、次の各号の一に該当する場合に限り、放流することができる。

 水位がサーチヤージ水位を超えるとき。

 水位が常時満水位を超えるとき。

 こう水期間からこう水期間に移る時に、水位を制限水位に低下させるとき。

 こう水期間において、水位が制限水位を超えるとき。

 第十五条の規定により予備放流を行うとき。

 第十六条の規定によりこう水調節を行うとき。

 第十七条の規定によりこう水調節等の後における水位の低下をさせるとき。

 第十八条の規定によりこう水に達しない流水の調節を行うとき。

 第二十五条の規定により流水の正常な機能の維持のための放流を行うとき。

 第二十九条第二項の規定によりコンジツトゲートを全開するとき。

十一 第三十二条第一項の規定による点検又は整備を行うため特に必要があるとき。

十二 その他特にやむを得ない理由があるとき。

(平二七規則二二・一部改正)

(放流の原則)

第二十三条 所長は、ダムから放流を行うときは、放流により下流に急激な水位の変動を生じないよう努めるものとする。

(放流量)

第二十四条 ダムから放流を行う場合は、その放流量が次の各号に掲げる場合ごとに当該各号に定める量を超えないようにしなければならない。

 第二十二条第一号第二号第四号又は第八号に掲げる場合 流入量に相当する量

 第二十二条第三号第五号又は第十号から第十二号までに掲げる場合 毎秒五十立方メートル以内の量

 第二十二条第六号に掲げる場合 第十六条の規定による放流量

 第二十二条第七号に掲げる場合 第十七条の規定による放流量

 第二十二条第九号に掲げる場合 次条の規定による放流量

(平二七規則二二・一部改正)

(流水の正常な機能の維持のための放流)

第二十五条 所長は、流水の正常な機能を維持するため、別表に掲げる用水量から有効雨量、支線流量等の地区内利用可能水量等を控除した量をダムから放流しなければならない。この場合において、ダムからの放流量がダムへの流入量に半旬平均毎秒〇・四八立方メートルを加えた量を超えないようにしなければならない。

(平二七規則二二・一部改正)

(放流に関する通知等)

第二十六条 所長は、ダムによつて貯留された流水を放流することによつて流水の状況に著しい変化が生ずると認める場合において、これによつて生ずる危害を防止するため必要があると認めるときは、特定多目的ダム法(昭和三十二年法律第三十五号)第三十二条の規定の例により、関係機関に通知するとともに、一般に周知させるため必要な措置を執らなければならない。

2 知事は、前項の規定により通知すべき関係機関及び周知させる方法をあらかじめ定めておくものとする。

第六章 ゲート及びバルブの操作

(ゲートの操作の方法)

第二十七条 ゲートを操作してダムから放流するときは、コンジツトゲートの操作により行うことを原則とし、これによつて所要の放流ができないときは、クレストゲートを操作して行うものとする。

(クレストゲートの操作)

第二十八条 クレストゲートは、次の各号に掲げる場合を除き、閉そくしておくものとする。

 第二十二条第一号に該当する場合において、ダムから放流を行うとき。

 点検又は整備を行うため必要があるとき。

(コンジツトゲート及びコンジツト予備ゲートの操作)

第二十九条 コンジツトゲートは、次の各号に掲げる場合を除き、閉そくしておくものとする。

 第二十二条各号の一に該当する場合において、ダムから放流を行うとき。

 点検又は整備を行うため必要があるとき。

2 前項の規定にかかわらず、十月一日から翌年二月末日までの間においては、コンジツトゲートは、同項第二号に掲げる場合を除き、全開しておくものとする。

3 コンジツト予備ゲートは、次の各号に掲げる場合を除き、全開しておくものとする。

 点検又は整備のため必要があるとき。

 コンジツトゲートの点検又は整備を行うため必要があるとき。

 その他特に必要があるとき。

(表面取水ゲートの操作)

第三十条 表面取水ゲートは、第三十二条第一項の規定により表面取水ゲートの点検又は整備を行う場合を除き、表面取水を可能とする一定の越流水深を確保するよう操作しなければならない。

(平二七規則二二・一部改正)

(送水バルブ及び予備バルブの操作)

第三十一条 送水バルブは、次の各号に掲げる場合を除き、必要流量を放流するための開度を保たなければならない。

 点検又は整備のため必要があるとき。

 その他特に必要があるとき。

2 予備バルブは、次の各号に掲げる場合を除き、全開しておくものとする。

 点検又は整備のため必要があるとき。

 送水バルブの点検又は整備を行うため必要があるとき。

 その他特に必要があるとき。

第七章 点検、整備等

(平二七規則二二・改称)

(計測、点検及び整備)

第三十二条 所長は、ダム本体、貯水池、ダムに係る施設等を常に良好な状態に保つため必要な計測、点検及び整備を行わなければならない。

2 所長は、前項の規定による計測、点検及び整備を行うため、点検整備基準を定めなければならない。

(平二七規則二二・一部改正)

(観測)

第三十三条 所長は、ダムを操作するため必要な気象及び水象の観測を行わなければならない。

2 所長は、前項の規定による観測を行うため、調査測定基準を定めなければならない。

(平二七規則二二・全改)

(ゲート等の操作の記録)

第三十四条 所長は、第十五条若しくは第十七条の規定により放流を行い、第十六条の規定によりこう水調節を行い、又は第十八条の規定によりこう水に達しない流水の調節を行つたときは、次の各号に掲げる事項を記録しておかなければならない。

 気象及び水象の状況

 ゲート等の操作の理由、操作したゲート等の名称、ゲート等の操作の開始及び終了の年月日及び時刻、ゲート等の開度、ゲート等の操作による放流量並びに水位の変動

 ダム、ダムの関連施設、貯水池及び貯水池の上下流の被害の状況並びに河床の変動の状況

 放流に伴う警報及び連絡に関する事項

 その他特記すべき事項

2 所長は、前項に規定する場合を除き、第二十八条各号の一、第二十九条第一項各号の一、同条第二項同条第三項各号の一、第三十条第三十一条第一項各号の一又は同条第二項各号の一に該当する場合において、ゲート等を操作したときは、その状況を前項の例により記録しておかなければならない。

(記録)

第三十五条 所長は、第三十二条第一項の規定による計測、点検若しくは整備を行い、又は第三十三条第一項の規定による観測を行つたときは、その結果を記録しておかなければならない。

(平二七規則二二・全改)

(管理月報及び管理年報の作成)

第三十六条 所長は、別に定めるところにより、ダム管理月報及びダム管理年報を作成しなければならない。

第八章 雑則

第三十七条 この規則の実施に関し必要な事項は、知事が別に定める。

附 則

1 この規則は、昭和五十四年三月一日から施行する。

附 則(平成十三年一月五日規則第二号)

この規則は、平成十三年一月六日から施行する。

附 則(平成十六年三月三十一日規則第三十号)

この規則は、平成十六年四月一日から施行する。

附 則(平成二十七年三月三十一日規則第二十二号)

この規則は、平成二十七年四月一日から施行する。

別表(第25条関係)

(平27規則22・旧別表第1・一部改正)

用水名

用水量(m3/S)

赤瀬用水

0.01664

波佐谷用水

0.1872

江指長谷用水

0.05

大杉己用水

0.01664

瀬領打木用水

0.0823

上リ江用水

0.0373

波佐谷上リ江用水

0.1456

波佐谷瀬領用水

0.0624

赤瀬下用水

0.014

波佐谷上用水

0.067

瀬領用水

0.059

波佐谷下用水

0.089

江指用水

0.054

長谷用水

0.098

大野上用水

0.1248

大野下用水

0.0832

五国寺用水

0.0373

花坂三ケ用水

0.0832

金野用水

0.013

赤瀬ダム操作規則

昭和54年2月27日 規則第9号

(平成27年4月1日施行)

体系情報
第6編 木/第2章の2 河川、海岸/第2節 多目的ダム等
沿革情報
昭和54年2月27日 規則第9号
平成13年1月5日 規則第2号
平成16年3月31日 規則第30号
平成27年3月31日 規則第22号