○鹿児島大学大学院教育学研究科学校教育実践高度化専攻における教職経験を有する者に係る実習単位の免除に関する規則
平成29年2月21日
教研規則第6号
(趣旨)
第1条 この規則は、鹿児島大学大学院学則(平成16年規則第86号)第39条第9項及び鹿児島大学大学院教育学研究科規則(平成16年教研規則第17号)第7条第2項の規定に基づき、学校教育実践高度化専攻(以下「教職大学院」という。)における教職経験を有する者に係る実習により修得する単位(以下「実習単位」という。)の免除に関し、必要な事項を定める。
(対象となる実習・申請資格・提出物・審査方法)
第2条 実習単位の免除対象となる実習科目名、申請資格、提出物及び審査方法等は別表1のとおりとする。
2 実習単位の免除を受けようとする者は、実習科目免除願(別紙様式)に各実習科目に係る提出書類を添えて、所定の期日までに教育学部学生係に提出しなければならない。
(免除する単位)
第3条 教職経験を有することにより免除することができる実習単位は、5単位を上限とする。
(審査手順等)
第4条 高度化実践実習Ⅰ、特別支援教育高度化実践実習Ⅰ、重点領域実践実習Ⅰ、特別支援教育重点領域実践実習Ⅰ、高度化実践実習Ⅱ及び特別支援教育高度化実践実習Ⅱの実習単位の免除に係る審査は、鹿児島大学教職大学院実習免除審査委員会(以下「委員会」という。)において、別表2の審査基準に基づき行う。
2 実習単位の免除は、委員会の審査結果に基づき、鹿児島大学大学院教育学研究科学校教育実践高度化専攻運営委員会及び鹿児島大学大学院教育学研究科委員会の議を経て、鹿児島大学大学院教育学研究科長が決定する。
附則
この規則は、平成29年4月1日から施行する。
附則
この規則は、令和元年7月16日から施行し、令和元年5月1日から適用する。
附則
この規則は、令和3年4月1日から施行する。
附則
1 この規則は、令和3年12月21日から施行する。
2 鹿児島大学大学院教育学研究科学校教育実践高度化専攻における教職経験を有する者に係る実習単位の免除に関する規則に係る審査基準の申合せ(平成29年5月8日学校教育実践高度化専攻長裁定)は廃止する。
附則
この規則は、令和5年4月1日から施行する。
附則
この規則は、令和6年4月1日から施行する。
別表1(第2条第1項関係)
実習単位の免除対象となる実習科目名、申請資格、提出物、審査方法
実習科目名 (単位数) | 申請資格 | 提出物 | 審査方法 |
・高度化実践実習Ⅰ(2) ・特別支援教育高度化実践実習Ⅰ(2) | 以下の2つを満たす者 ①自己の授業実践に関する研究論文の執筆経験を有する ②研究(研修)、教務及び生徒指導のいずれかについて、組織的業務運営の実務、及びそれらの研究的実践の経験を有する | ・実習科目免除願 ・学術論文、大学紀要、県教育センター長期研修成果報告書レベルの該当著作物、その他教育論文等 *第1執筆者であること ・実務経験を証明する書類の写し(学校要覧や主任命課等) ・研究成果物(論文や公開研究会等の折に作成・公表した資料等) | 書類審査 |
・重点領域実践実習Ⅰ(1) ・特別支援教育重点領域実践実習Ⅰ(1) | 鹿児島県内において離島・へき地域に勤務した経験を有する者 | ・実習科目免除願 ・履歴書(鹿児島県内における離島・へき地域での勤務歴を記載) | 書類審査 面接 |
・高度化実践実習Ⅱ(2) ・特別支援教育高度化実践実習Ⅱ(2) | 自己の実践を高度化するためにアクションリサーチ(研究的実践)又はフィールドワークを行った経験を有する者 | ・実習科目免除願 ・当該実践に関する資料(指導案や略案、実践記録等) | プレゼンテーション(実践内容及び成果と課題)及び書類審査 |
別表2(第4条第1項関係)
実習免除審査基準表
〇高度化実践実習Ⅰ・特別支援教育高度化実践実習Ⅰ
下記3項目の合計が60点以上の場合、実習免除可とする。
評価の観点 | 審査の対象物と得点 | 審査基準 | |
基準① | 基準② | ||
(1)自己の授業実践に関する研究論文の執筆経験を有する (最大40点) | 学術論文 (1本:10点) | 第1執筆者であること | |
大学紀要 (1本:8点) | |||
県教育センター長期研修成果報告書レベルの該当著作物 (1本:5点) | ・公的に発表されているものに限る ・著作物が公開される範囲なども勘案して、判断する | ||
その他 教育論文等 (1本:2点) |
評価の観点 | 審査の対象実務と得点 | 審査基準 |
(2)研究(研修)、教務及び生徒指導のいずれかについて、組織的業務運営の実務経験を有する(最大20点) | 研究(研修)主任経験 (1年:2点) | 「研究指定校」時の主任業務については左欄の得点に加点 (1年:1点) |
教務主任経験 (1年:2点) | ||
生徒指導主任経験 (1年:2点) |
評価の観点 | 審査の対象となる実践活動と得点 | 審査基準 |
(3)研究(研修)、教務及び生徒指導のいずれかについて、組織的業務の研究的実践経験を有する(最大40点) | 組織的業務についての発表等(学会含む)を行った会議等 (1回:2点) | 代表発表者であること |
全国規模の研修会等を受講した場合の当該研修会等 (1回:2点) | 中央研修会等の研修受講経験者であること |
〇重点領域実践実習Ⅰ・特別支援教育重点領域実践実習Ⅰ
下記4項目の合計が60点以上の場合、実習免除可とする。
1.書類審査(履歴書):25点満点
2.面接(3項目)
評価規準 (=評価の観点) | 面接時の評価基準 | |||
レベル1 (目安:0点) | レベル2 (目安:15点) | レベル3 (目安:20点) | レベル4 (目安:25点) | |
実践蓄積が乏しい | 実践蓄積がある | 実践蓄積が豊かである | 実践蓄積が非常に優れている | |
①離島域やへき地域(小規模校)の環境や課題をふまえた実践の有無 (25点満点) | 経験がない | 経験がある | 事例を複数回答できる | 理論と実践の往還を確かに確認できる |
②教材研究や指導方法の工夫、及び学習環境の工夫(ICT含む) (25点満点) | 工夫を回答できない | 工夫を回答できる | 工夫を複数回答できる | 理論と実践の往還を確かに確認できる |
③校務の効率化策等の検討と提案 (25点満点) | 検討した点や提案を回答できない | 検討した点や提案を回答できる | 検討した点や提案を複数回答できる | 理論と実践の往還を確かに確認できる |
〇高度化実践実習Ⅱ・特別支援教育高度化実践実習Ⅱ
下記4項目の合計が70点以上の場合、実習免除可とする。
評価規準 (=評価の観点) | 評価基準(=到達段階・度) | 評価の対象 | |||
レベル1 (目安:60~69%) | レベル2 (目安:70~79%) | レベル3 (目安:80~89%) | レベル4 (目安:90~100%) | ||
Ⅰ テーマに即して要点の整理・修正・創造を行う (30点) | テーマに即して要点の整理をしている | いずれかのテーマに即して実践の修正をしている | いずれかのテーマに即して要点の整理や実践の修正、新たな実践の創造をしている | テーマに即して要点の整理や実践の修正、新たな実践の創造をしている | ・プレゼン資料 ・探究課題シート |
Ⅱ 自己の実践や経験を振り返る (40点) | 自己の実践や経験の紹介をしている | 自己の実践や経験と、実習校の取り組み内容の紹介をしている | 自己の実践や経験と、実習校の取り組み内容との間に関係性を構築している | 自己の実践や経験の背後にある、自己の目指す教師像や学校像、子ども観を再検討している | ・プレゼン資料 |
Ⅲ 実習で学んだことを整理・表現できる (20点) | 実習で見たこと・聞いたこと・経験したことを記している | 実習で見たこと・聞いたこと・経験したことを整理している | 実習で見たこと・聞いたこと・経験したことを体系的に整理している | レベル3を踏まえ、考えたこと・学んだこと・今後の実習等で学びたいことを体系的に整理・表現している | ・プレゼン資料 ・実習記録ファイル(ちょっとじっくりシート、実践の改善資料等含む) |
Ⅳ 理論と実践の往還を深められている (10点) | 今後、どのような理論を学びたいかについて、方向性を定めている | 大学で学んだ理論等との繋がりを検討している | 大学で学んだ理論等を具体的に取り上げて、整理・修正・創造を検討している | 理論的な観点や枠組みを構築して実践を整理・分析し、修正・創造を試みている | ・プレゼン資料 |