○七尾市男女共同参画推進条例

平成16年10月1日

条例第166号

目次

前文

第1章 総則(第1条―第9条)

第2章 基本的施策(第10条―第20条)

第3章 七尾市男女共同参画審議会(第21条)

第4章 雑則(第22条)

附則

私たちの目指す21世紀は、すべての人が互いにその人権を尊重し、性別にかかわりなく、個性と能力を十分に発揮できる、多様な生き方が認められる社会である。

七尾市では、男女共同参画社会の実現に向け、様々な取組みを進めてきた。

しかし、今なお、性別による固定的な役割分担の意識やそれに基づく社会慣行は根強く、いまだ男女の地位についての不平等感があり、真の男女共同参画社会の実現に至っていない。

一方、少子高齢化の急速な進展や家族形態の多様化、経済活動の成熟化等、生活環境をめぐる状況が大きく変化しており、これまでの枠組みでは対応しきれない新たな課題も生じてきている。

こうした状況を踏まえ、男女一人一人が職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野で、男女共同参画社会を充実発展させる施策の推進を図っていくことが重要になってきている。

ここに、私たちは、男女共同参画社会の実現を目指すことを決意し、すべての市民が生き生きと暮らせる七尾市を築くために、この条例を制定する。

第1章 総則

(目的)

第1条 この条例は、男女の対等な社会参画を目指す男女共同参画の推進に関し、基本理念を定め、市、市民及び事業者の責務を明らかにし、男女共同参画の推進に関する施策の基本となる事項を定めることにより、男女共同参画社会を実現することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 男女共同参画 男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うことをいう。

(2) 積極的改善措置 前号に規定する機会に係る男女間の格差を改善するため必要な範囲において、男女のどちらか一方に対し、当該機会を積極的に提供することをいう。

(3) 事業者 市内に事務所又は事業所を有する法人、個人及びその他NPO等の民間の団体をいう。

(基本理念)

第3条 男女共同参画の推進は、次に掲げる事項を基本理念として実行しなければならない。

(1) 男女が互いの人権を認め合い、一人一人の個性及び能力を発揮する機会が均等に確保され、男女が性別による差別的取扱いを受けることがないこと。

(2) 男女が社会における活動を選択することに対して、性別による固定的な役割分担等に基づく制度又は慣行が、影響を及ぼすことのないよう配慮すること。

(3) 男女が社会の対等な構成員として、市における施策及び事業者における方針の立案及び決定に参画する機会が平等に確保されるようにすること。

(4) 男女が対等なパートナーとして、共に協働し、支え合い、相互の協力及び社会の支援の下に、子育て及び家族の介護をはじめとする家庭生活における活動及びその他の社会生活における活動との両立ができるようにすること。

(5) 男女が共に協力し、国際的な理解及び協調の下に豊かな自然と地球環境を守り、人を愛し平和を愛することができるようにすること。

(6) 男女が互いの性について理解を深め、生涯にわたり健康な生活を営むこと及び男女の対等な関係の下に、安心して妊娠及び出産ができるよう配慮すること。

(市の責務)

第4条 市は、前条に定める基本理念(以下「基本理念」という。)に基づき、男女共同参画の推進に関する施策(積極的改善措置を含む。以下同じ。)を総合的に策定し、実施する責務を有する。

2 市は、男女共同参画を推進するに当たっては、市民、事業者、国、他の地方公共団体及び関係団体と連携して取り組むものとする。

(市民の責務)

第5条 市民は、職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野において、基本理念に基づき、男女共同参画の推進に寄与するよう努めるとともに、市が行う男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努めなければならない。

(事業者の責務)

第6条 事業者は、その事業活動に関し、男女共同参画の推進に努めるとともに、市が行う男女共同参画の推進に関する施策に協力するよう努めなければならない。

2 事業者は、事業活動における方針の立案及び決定に男女が共同して参画する機会の確保に努めるとともに、家事、育児、介護などの家庭生活等と職業生活を両立させるための職場環境の整備を行うよう積極的に取り組まなければならない。

(教育の方針)

第7条 学校教育、家庭教育及び社会教育に携わる者は、男女共同参画社会の形成に果たす教育の重要性を考え、個々の教育本来の目的を実現する過程において、基本理念に配慮した教育を行うよう努めなければならない。

2 教育のあらゆる分野で、「男らしく」「女らしく」にこだわらず、個性を尊重し能力を発揮できる教育を進めなければならない。

(性別による権利侵害の禁止)

第8条 すべての人は、職場、学校、地域、家庭その他の社会のあらゆる分野において、次に掲げる行為をしてはならない。

(1) 性別による差別的取扱い

(2) セクシュアル・ハラスメント(相手の意に反する性的な言動により相手方に不利益を与えること又は相手方の生活環境を害することをいう。)

(3) ドメスティック・バイオレンス(夫やパートナーからの身体的又は精神的な苦痛を与える暴力のことをいう。)

(公衆に表示する情報に関する留意)

第9条 すべての人は、公衆に表示する情報において、性別による差別的取扱い、固定的な役割分担及び暴力的行為を助長し、又は連想させる表現並びに著しく性的感情を刺激する表現を用いないよう努めなければならない。

第2章 基本的施策

(行動計画)

第10条 市長は、男女共同参画の推進に関する施策についての基本となる事項及びそれらの施策を総合的かつ計画的に推進するための計画(以下「行動計画」という。)を策定するものとする。

2 市長は、育児及び仕事の両立に向けた子育て支援等について、積極的に取り組むものとする。

3 市長は、行動計画を策定するに当たり、あらかじめ、七尾市男女共同参画審議会の意見を聴くとともに、市民の意見を反映することができるよう適切な措置を講じなければならない。

4 市長は、行動計画を策定したときは、遅滞なく公表しなければならない。

5 前2項の規定は、行動計画の変更について準用する。

(市民及び事業者の理解を深めるための措置)

第11条 市は、男女共同参画について広く市民及び事業者の理解を深めるため、その啓発及び学習の促進等に積極的に努めなければならない。

(調査研究)

第12条 市は、男女共同参画の推進に関する施策を策定し、効果的に実施するため、調査研究を行わなければならない。

(報告の徴収等)

第13条 市長は、男女共同参画の推進に必要があると認めるときは、事業者に対し、男女共同参画の状況について報告を求めることができる。

2 市長は、前項の報告により把握した状況を取りまとめ、公表することができる。

3 市長は、第1項の報告に基づき、事業者に対し、情報の提供その他の必要な措置を講ずることができる。

(市民及び事業者の活動支援)

第14条 市は、市民及び事業者が男女共同参画の推進に関して行う活動を支援するため、情報の提供その他必要な措置を講ずるものとする。

(苦情の処理等)

第15条 市長は、市が実施する男女共同参画の推進に関する施策若しくは推進に影響を及ぼすと認められる施策についての苦情がある場合又は男女共同参画の推進を阻害する要因によって人権が侵害された場合の事案について、市内に住所を有する者又は在勤若しくは在学する者(次項において「市民等」という。)からの申出を適切かつ迅速に処理するための機関を設置するものとする。

2 市民等は、市が実施する男女共同参画の推進に関する施策若しくは推進に影響を及ぼすと認められる施策について苦情がある場合又は男女共同参画の推進を阻害する要因によって人権を侵害された場合には、前項の機関に申し出ることができる。

3 第1項の機関は、前項の規定により苦情の申出があった場合は、必要に応じて、前項の施策を行う市の機関に対し、説明を求め、その保有する関係書類その他の記録を閲覧し、又はその写しの提出を求めることができる。さらに、必要があると認めるときは、当該機関に是正その他の措置を講ずるよう助言、指導又は勧告を行うものとする。

4 第1項の機関は、第2項の規定により人権を侵害された旨の申出があった場合は、必要に応じて、関係者に対し、その協力を得た上で資料の提出及び説明を求めることができる。さらに、必要があると認めるときは、当該関係者に助言、是正の要望等を行うものとする。

(推進体制の整備)

第16条 市は、男女共同参画の推進に関する施策を円滑かつ総合的に実施するため、必要な体制を整備するものとする。

(七尾市男女共同参画推進員の設置)

第17条 市は、市民の協力を得て男女共同参画の推進を図るため、七尾市男女共同参画推進員を設置し、行動計画の普及及び啓発その他の活動に努めるものとする。

(財政上の措置)

第18条 市は、男女共同参画の推進を図るため、必要な財政上の措置を講ずるようにしなければならない。

(年次報告)

第19条 市長は、毎年、男女共同参画の推進の状況及び男女共同参画の推進に関する主要な施策の実施状況について公表しなければならない。

(附属機関等における構成員の男女均衡)

第20条 市は、その設置する附属機関等の委員を委嘱し、又は任命する場合には積極的改善措置を講ずることにより、次条第4項の規定に準じて、できる限り男女の均衡を図るよう努めなければならない。

第3章 七尾市男女共同参画審議会

(七尾市男女共同参画審議会)

第21条 男女共同参画の推進に関する基本的な施策及び重要な事項を調査審議するため、七尾市男女共同参画審議会(以下「審議会」という。)を置く。

2 審議会は、市長の諮問に応じ、男女共同参画の推進に関する基本的かつ総合的な施策及び重要事項について調査審議する。

3 審議会は、前項に規定する事項に関し、市長に意見を述べることができる。

4 男女のいずれか一方の委員数は、委員の総数の10分の4未満にならないようにしなければならない。

5 前各項に定めるもののほか、審議会の組織及び運営に関し必要な事項は、規則で定める。

第4章 雑則

(委任)

第22条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

この条例は、平成16年10月1日から施行する。

七尾市男女共同参画推進条例

平成16年10月1日 条例第166号

(平成16年10月1日施行)