○奈良県自然環境保全条例に基づく保護樹木の指定
昭和四十七年十月二日
奈良県告示第三百十一号
奈良県自然環境保全条例(昭和四十七年三月奈良県条例第二十六号)第二十七条第三項の規定に基づき保護樹木を次のとおり指定する。
その保護樹木を表示する関係図書は、奈良県庁、奈良市役所、天理市役所、桜井市役所、御所市役所及び当麻町役場に備えおいて、二十日間公衆の縦覧に供する。
保護樹木
樹種 | 数量 | 所在地 | 指定の目的 |
ソテツ | 二十五 | 奈良市下三条町 浄教寺境内 | 浄教寺の参詣者に「ソテツの巨樹」として親しまれている。 |
ヤマモモ | 一 | 奈良市二名町 王龍寺境内 | 王龍寺裏門わきにあり、古くから参詣者に「ヤマモモの巨樹」として親しまれている。 |
ラクウシヨウ(アメリカスイシヨウ) | 一 | 天理市二階堂菅田町 二階堂小学校内 | 校庭の隅に位置し、開校時に植栽したもので地域住民に親しまれている。 |
カヤ | 一 | 天理市滝本町 中島稔二宅 | 古くから「カヤ木の家」として地域住民に親しまれているほか、現在「八大龍王」を祭つて神木化している。 |
ラクウシヨウ(アメリカスイシヨウ) | 一 | 桜井市大字桜井 桜井高等学校前 | 桜井高等学校開校時に植栽したもので卒業生に親しまれているほか、樹齢を考える上での一つの基準となる木である。 |
ケヤキ | 一 | 桜井市大字慈恩寺 阿彌陀寺境内 | 「阿彌陀寺のケヤキ」といい、雷の落ちた木として、地域住民に親しまれている。 |
サイカチ | 三 | 御所市西柏町 | 西柏町の町名になつた巨木。最も大きな木は、目通り五・二メートルで根元は空洞化されている。他の二本の樹下には、「白龍大明神」を祭り、白蛇が住んでいるという伝説もある。 |
松柿 | 一 | 葛城市南今市 現徳寺境内 | 文明一九年蓮如上人が大和を巡られた時、柿の木の膚と異なつた膚の柿を接ぎ木したものである。 |
改正文(平成一六年告示第二三八号)抄
平成十六年十月一日から施行する。
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平成 九年 七月十八日
奈良県告示第二百二十二号
奈良県自然環境保全条例(昭和四十九年三月奈良県条例第三十二号)第二十七条第三項の規定に基づき保護樹木を次のとおり指定する。
保護樹木
樹種 | 数量 | 所在地 | 指定の目的 |
イチョウ | 一 | 御所市森脇 葛木一言主神社内 | 幹の途中から乳房のようなものがたくさん出ており、「乳イチョウ」と呼ばれている。子供のない夫婦がこの木にお参りすると子供を授かるという言い伝えがあって古くから親しまれてきた。白い蛇が住みついているといわれ、地元の人々の信仰を集めている。 |
シダレザクラ | 一 | 香芝市畑 専称寺境内 | 専称寺参詣者及び地域住民に親しまれてきた。 |
シダレザクラ | 一 | 宇陀市大宇陀本郷 後藤家跡 | 古武士の風格を漂わせた巨樹で、「又兵衛桜」として地域住民から親しまれている。 |
イチョウ | 一 | 宇陀郡御杖村土屋原 春日神社内 | 普通の葉に混ざって筒状になった葉が着いている珍しいイチョウで、「ラッパイチョウ」として地域住民に親しまれている。 |
スギ | 一 | 高市郡高取町越智 光雲寺境内 | 戦乱時にこの木に登り難を逃れた者が、厄年であったことから、「厄除の杉」と呼ばれた。明日香村の岡寺の星祭りにはこの杉の枝を持ち帰り、厄払いの行事に使ってきた。 |
ヤマモモ | 一 | 吉野郡下市町栃原 桃木バス停側 | 樹木の付近に「桃木」というバス停がある等地元では有名な木であり、「栃原ヤマモモの木」として地域住民に親しまれている。 |
スギ | 一 | 吉野郡下市町才谷 | 文明七年に植樹したものといわれており「一本杉」として地域住民に親しまれている。 |
ヤマナシ | 一 | 吉野郡下市町丹生 花田勝宅 | 地域住民には「原始ナシ」、「古代ナシ」といって親しまれている。 |
ムクロジ | 一 | 吉野郡東吉野村大豆生 八幡神社境内 | 八幡神社が祭られたときに植栽されたもので、「ムクロジの巨樹」として地域住民に親しまれている。 |
シラカシ | 一 | 吉野郡東吉野村大豆生 | 一年毎に南西の枝と北東の枝とが交互に新芽を吹くことから、地域住民に親しまれている。 |
改正文(平成二三年告示第四四九号)抄
平成二十三年四月一日から施行する。