○酒々井町環境基本条例

平成29年6月20日

条例第11号

私たちの酒々井町は、優れた広域交通体系や都市機能を備えた住宅都市として発展する一方で、住宅地を取り囲む「緑」や里山風景、田園風景が今なお多く残され、これらは町の景観を特徴づける貴重な財産となっている。

私たちは、豊かな環境を保全し、かつ、積極的に創造することでこの貴重な財産をより良い環境で後世に継承していかなければならない。

これらのことを深く自覚し、自然と共存し快適な環境を築き上げるとともに、豊かな環境の保全と創造を図ることを期して、ここに、この条例を制定する。

第1章 総則

(目的)

第1条 この条例は、環境の保全について、基本理念を定め、町、町民及び事業者の責務を明らかにするとともに、環境の保全に関する施策の基本的な事項を定めることにより、環境の保全に関する基本的な条例として、現在及び将来の町民の安全で健康かつ文化的な生活の確保に寄与することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) 環境への負荷 人の活動により環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるものをいう。

(2) 地球環境保全 人の活動による地球全体の温暖化又はオゾン層の破壊の進行、海洋の汚染、野生生物の種の減少その他の地球の全体又はその広範な部分の環境に影響を及ぼす事態に係る環境の保全であって、人類の福祉に貢献するとともに町民の健康で文化的な生活の確保に寄与するものをいう。

(3) 公害 環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる大気の汚染、水質の汚濁(水質以外の水の状態又は水底の底質が悪化することを含む。以下同じ。)、土壌の汚染、騒音、振動、地盤の沈下(鉱物の採掘のための土地の掘削によるものを除く。以下同じ。)及び悪臭によって、人の健康又は生活環境(人の生活に密接な関係のある財産並びに人の生活に密接な関係のある動植物及びその生育環境を含む。以下同じ。)に係る被害が生ずることをいう。

(基本理念)

第3条 環境の保全は、現在及び将来の町民が健全で恵み豊かな環境を享受するとともに、安全で健康かつ文化的な生活を将来にわたって維持することができるよう、より良い環境で後世に継承するため適切に推進されなければならない。

2 環境の保全は、人と自然が共生し環境への負荷の少ない健全な経済の発展を図りながら、持続的に発展できる社会が構築されるよう適切に推進されなければならない。

3 環境の保全に果たす水の機能と人間の営みが適切なバランスの下に確保され、流域を中心とした一連の水の流れ、循環の過程において健全な水循環系が構築できるように推進されなければならない。

4 地球環境保全は、地域の環境と深くかかわっていることを認識し、すべての日常生活及び事業活動において自主的かつ積極的に推進されなければならない。

(町の責務)

第4条 町は、前条に規定する基本理念(以下「基本理念」という。)にのっとり、環境の保全に関する施策を策定し、実施するものとする。

2 町は、前項の規定による施策の策定及び実施に当たっては、国及び他の地方公共団体と連携を図るとともに、町民及び事業者の環境への負荷の低減その他の環境の保全に資する取組を支援するものとする。

(町民の責務)

第5条 町民は、基本理念にのっとり、日常生活において、資源及びエネルギーの節約、廃棄物の排出の抑制等による環境への負荷の低減その他の環境の保全に努めなければならない。

2 町民は、環境の保全に自ら努めるとともに、町が実施する環境の保全に関する施策に協力しなければならない。

(事業者の責務)

第6条 事業者は、基本理念にのっとり、事業活動を行うに当たっては、これに伴って生ずる公害を防止し、又は自然環境を適正に保全するために必要な措置を講ずるとともに環境への負荷の低減その他の環境の保全に努めなければならない。

2 事業者は、事業活動において、環境の保全に自ら努めるとともに、町が実施する環境の保全に関する施策に協力しなければならない。

第2章 環境の保全に関する基本的事項

(基本方針)

第7条 町は、基本理念にのっとり、環境の保全に関する施策の策定及び実施に当たっては、次に掲げる基本方針に基づき推進するものとする。

(1) 公害の防止策を進め、人の健康の保護及び生活環境の保全を図ること。

(2) 生物の多様性の確保を図るとともに、自然環境を適正に保全することにより人と自然との豊かなふれあいが保たれること。

(3) 廃棄物の発生の抑制並びに資源及びエネルギーの有効利用を促進し、環境への負荷の少ない循環型社会の構築を図ること。

(4) 水循環の保全及び再生に資するとともに、健全な水循環系の構築を図ること。

(5) 歴史的風土及び文化的遺産を生かし、自然環境と一体となった地域性豊かな景観の確保並びに美しい景観を創造すること。

(6) 町、町民及び事業者が、連携協働して推進する体制整備を図ること。

(7) 町民等の意見を反映するとともに、自然を通じた人と人との交流を促進し、環境の保全に関する思想の高揚及び普及を図ること。

(施策の策定等に当たっての配慮)

第8条 町は、施策の策定及び実施に当たっては、環境の保全に十分配慮しなければならない。

(規制的措置)

第9条 町は、公害の原因となる行為及び自然環境の適正な保全に支障を及ぼすおそれがある行為に関し、必要な規制の措置を講ずるものとする。

(経済的措置)

第10条 町は、町民及び事業者が自ら環境への負荷を低減するための施設の整備その他の適切な措置をとることを助長するために、助成その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする。

(事業に係る環境配慮)

第11条 町は、環境に影響を及ぼすおそれのある事業を行おうとする者が、その事業に係る環境の保全について適正に配慮するよう必要な措置を講ずるものとする。

(資源の有効利用の促進等)

第12条 町は、環境への負荷の低減を図るため、町民等による資源及びエネルギーの有効利用並びに廃棄物の減量及び適正処理が促進されるよう必要な措置を講ずるものとする。

(調査の実施及び監視等の体制の整備)

第13条 町は、環境の保全に関する施策を策定し、及び実施するために必要な調査を行うものとする。

2 町は、環境の状況を把握し、及び環境の保全に関する施策を推進するために必要な監視等の体制を整備するよう努めるものとする。

(環境の保全に資する施設の整備)

第14条 町は、環境の保全に資する公共的施設の整備その他これらに類する事業を推進するために必要な措置を講ずるものとする。

(自然環境の保全)

第15条 町は、森林、農地、水辺等における多様な自然環境を保全し、活用するために必要な措置を講ずるものとする。

(水循環の健全化)

第16条 町は、健全な水循環系の構築を図るために必要な措置を講ずるものとする。

(環境教育及び環境学習の振興等)

第17条 町は、町民及び事業者が環境の保全について理解を深めるために、環境教育及び環境学習の振興その他の必要な措置を講ずるものとする。

(町民等の自発的な活動の促進)

第18条 町は、町民及び事業者が自発的に行う環境の保全に関する活動が促進されるよう必要な措置を講ずるものとする。

(環境情報の整備と提供)

第19条 町は、環境の保全に関する必要な情報を体系的に整備し、適切に提供するよう努めるものとする。

(推進体制の整備)

第20条 町は、環境の保全に関する施策を推進するために、必要な体制を整備するものとする。

(地球環境保全に関する協力)

第21条 町は、地球環境の保全その他広域的な取組を必要とする環境の保全に関する施策の実施に当たっては、国及び他の地方公共団体その他関係機関と協力してその推進に努めるものとする。

附 則

この条例は、公布の日から施行する。

酒々井町環境基本条例

平成29年6月20日 条例第11号

(平成29年6月20日施行)