(目的)

第1条　この条例は、須恵町における健全な社会環境の保全を図るため、いわゆるモーテル類似施設の営業を行う施設の建築に対し、必要な規制を行うことにより、青少年の健全な育成と住民の快適で良好な生活環境の実現に資することを目的とする。

(定義)

第2条　この条例においてモーテル類似施設(いわゆる類似モーテル、ラブホテル)とは、旅館業法第2条第2項又は第3項に規定する旅館業又はホテル営業の用途に供する建築物のうち、異性を同伴する客に利用させることを目的とするもので、規則に定める構造設備を有しないものをいう。

(届出)

第3条　町内において、旅館又はホテルの新築及び大規模の模様替え又は増改築をしようとする建築主並びに旅館・ホテル以外の建築物の旅館・ホテルへの用途変更をしようとする者は、規則の定めるところにより、あらかじめ建物の建築予定地の見やすい場所に表示を掲げるとともに町長に対し届け出なければならない。

(建築規制区域)

第4条　町内において、モーテル類似施設の営業を目的とする施設は建築してはならない。

(用途変更の禁止)

第5条　モーテル類似施設以外の用途から、モーテル類似施設への用途変更は禁止する。

(モーテル類似施設に該当するか否かの通知)

第6条　町長は、第3条の届出を受理したときは、その届出に係る施設が第2条に定めるモーテル類似施設に該当するか否かを審査し、届出をした者に対し、モーテル類似施設に該当する旨又はしない旨の通知をしなければならない。

(審査会の設置)

第7条　第5条及び第6条第1項に定める事項を調査審議させるため審査会を設置する。

(建築中の中止命令)

第8条　町長は、第4条及び第5条の規定に違反して、モーテル類似施設を建築又は用途変更しようとする者に対し、建築の中止を命ずることができる。

(立入調査等)

第9条　町長は、モーテル類似施設の建築をしようとする者に対し必要があると認めるときは、報告を求め、若しくは審査会委員及び職員をして建築物及び建築物の敷地に立入調査を行わせることができる。

(罰則)

第10条　次の各号の一に該当する者は、30,000円以下の罰金に処する。

(両罰規定)

第11条　法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業員が、その法人又は人の業務に関して第8条の規定による違反行為をした場合においては、その行為者を罰するほかその法人又は人に対して前条の罰金刑を科する。