○富士見町の素晴らしい水環境をみんなでまもり育てる条例

平成22年3月19日

条例第1号

前文

富士見町は、日本の屋根信州の東の玄関口に位置し、秀麗富士を仰ぎ、南アルプスと八ヶ岳の山々に抱かれた高原の文化都市である。

澄んだ青空と新鮮な空気、そして豊かな緑。清らかな水はやがて太平洋に注ぐ富士川と天竜川の2つの大河となる。富士見町は、その分水嶺であり源流の町として、生命の源である「水」を、遠く縄文の祖先より受け継ぎ、そして未来の子どもたちに、また下流域に住む人々に豊かできれいなまま引き継ぐ責任がある。

町民共有の財産である水環境を、町民自らの手で、町民総参加により、まもり育てていかなければならない。

第1章 総則

(目的)

第1条 この条例は、富士見町(以下「町」という。)の水環境をまもり育てるため、町民、事業者、行政の行うべきことを明らかにし、すべての町民の参加を求め、協働することにより、水環境の問題を自分のこととして考え、自主的に保全に取り組み、人と自然が共生し、心が癒される富士見町の環境づくりを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において「水環境」とは、湧水や地下水のほか、河川、湖沼、堰等の水質や水量、そこに生息する生物を含む周辺の環境及び景観を指し、また、水に関する歴史や文化なども含めた環境全般をいう。

(町の責務)

第3条 町は、町民の主体性を尊重し保全の理解を深め、水環境をまもり育てるため、普及啓発活動を行うものとする。

(町民及び事業者の責務)

第4条 町民及び事業者は、源流域に暮らす者として恵まれた水環境に甘んずることなく、日常生活又は事業活動が水環境に多大な影響を及ぼすことを深く認識し、自ら積極的かつ自主的に水環境をまもるよう努めなければならない。

2 町民及び事業者は、水環境が町民共有の財産であることを深く認識し、本条例のほか富士見町環境保全条例(昭和53年富士見町条例第28号)等を遵守し、水環境保全に努めなければならない。

(区及び集落組合との連携)

第5条 町は、水環境をまもり育てる施策を推進するため、町内の区及び集落組合との連携を図るものとする。

第2章 水環境をまもり育てるための基本的な施策

(施策の基本方針)

第6条 町は、水環境をまもり育てるための施策を策定し、実施するにあたり、次の基本方針を掲げこれを行うものとする。

(1) きれいで安全な限りある水の確保

(2) 水循環の確保と流域保全

(3) 多様な生物が生息する環境の保全

(4) やすらぎのある水辺の景観の保全と創造

(5) 町民総参加で築く水環境

(保全のための行動プラン)

第7条 町長は、水環境をまもり育てるための施策を推進するため、その基本的な行動計画(以下「水環境保全プラン」という。)を定めるものとする。

2 水環境保全プランは、町の水環境の特性を考慮し、次に掲げる事項について定めるものとする。

(1) 水環境をまもり育てるために意識向上を図る取り組み

(2) 水環境をまもり育てるために地域の実情を捉えた取り組み

(3) 水環境をまもり育てるために住民、事業者、行政が連携した取り組み

(きれいで安全な限りある水の確保)

第8条 町は、きれいで安全な限りある水の確保を図るため、水源周辺の環境保全や水資源の利活用に関する町民の理解を深めるために必要な措置を講ずるものとする。

(水循環の確保と流域保全)

第9条 町は、水循環において大きな役割を担う森林管理や農地の保全により、保水機能の向上を図るために必要な措置を講ずるものとする。

(多様な生物が生息する環境の保全)

第10条 町は、多様な生物が生息する環境の保全を図ると共に、水生植物が持つ自然浄化の力を認識し、その環境の保護や保全のために必要な措置を講ずるものとする。

(やすらぎのある水辺の景観の保全と創造)

第11条 町は、やすらぎのある水辺の景観の保全を図るため、水環境周辺の美化の促進や、人々が集い癒される空間づくりのために必要な措置を講ずるものとする。

(町民総参加で築く水環境)

第12条 町は、水環境をまもり育てるために、町民及び事業者等に、保全活動に必要な情報の提供を行うなど、活動を支援するために必要な措置を講ずるものとする。

2 町は、町民一人ひとりが水環境の重要性を深く認識し、保全のための行動や地域で実践できるような環境教育、水の文化や歴史的な資産価値などの環境学習を行うために必要な措置を講ずるものとする。

第3章 水環境をまもり育てるための事業

(水環境保全プランに基づく事業)

第13条 水環境保全プランに基づき、町民、事業者、行政がそれぞれの役割を認識し、水環境をまもり育てるための事業を行うものとする。

(協議会の設置)

第14条 水環境をまもり育てるための施策に取り組もうとする区及び集落組合は、地権者や水利権者、地域住民と共に意見交換や保全活動を行う組織として水環境保全協議会(以下「協議会」という。)を設置することができる。

2 協議会は、関係する区及び集落組合とも相互の連携を図り、協議会を拡大して意見情報交換や保全活動を行うことができる。

第4章 雑則

(委任)

第15条 この条例の施行に関し必要な事項は、町長が定める。

附 則

この条例は、平成22年4月1日から施行する。

富士見町の素晴らしい水環境をみんなでまもり育てる条例

平成22年3月19日 条例第1号

(平成22年4月1日施行)