○人間尊重宣言に関する決議
昭和45年3月20日
議決
最近日本社会の産業技術の発達は目ざましい経済の繁栄を来たしているが反面人間性の向上を伴わないために人間が機械化され人間疎外の危険を招来している
その結果表面上の文化は向上したかに見えるが人間価値観のよりどころを失った中老年層その精神的混乱の中に育った青少年若年層は極めて利己的となり生命軽視物質中心の傾向さえも生じて来た
その上封建社会の歴史的過程において生じた同和問題は未だに解決せられず重大な国民的課題として全国民の理解協力が要請されている
今こそわれわれは人間永遠の幸福のために憲法にも教育基本法にも強く唄われている人間尊重の精神を全町民共同の生活目標とし老も若きも男も女も町民ひとりひとりにこの精神を理解体得させ差別のない真の幸福を吉見町全体の意思において築き上げなければならない
以上の趣旨に基づき吉見町議会は全町民を代表し当町を人間尊重の町とすることをここに宣言する
以上決議する