○大阪公立大学大学院情報学研究科規程
令和4年4月1日
規程第188号
(趣旨)
第1条 この規程は、大阪公立大学大学院学則(以下「大学院学則」という。)第4条第4項及び第20条第2項の規定に基づき、大阪公立大学大学院情報学研究科(以下「研究科」という。)に関し必要な事項を定める。
(研究科の人材の養成に関する目的その他教育研究上の目的)
第2条 研究科においては、幅広い「情報学」に関する知識をバランスよく理解し、未知の課題の根源を把握するに足る情報を生成、収集、伝送、保存する能力、それらの情報を多面的に解析し、そこから知識を獲得する能力、さらには、知識から決定された意志や行動を社会に働きかける仕組みや方法を立案する能力を持つ卓越した知のプロフェッショナルを養成することを目的とする。
2 博士前期課程は、自らの専門領域における高度な研究を遂行する能力と、他領域の研究を理解し協働する力を兼ね備え、実社会における問題に対して適切かつ効果的な解決策を提供することで、持続可能な社会の実現に貢献する高度な職業人を養成することを目的とする。
3 博士後期課程は、専門的学術の探求を進め、高い学識及び倫理観をもって、学際・領域横断的な情報学の発展に寄与できる研究者・研究型専門職業人を養成することを目的とする。
(専攻及び研究分野)
第3条 研究科に置く専攻及び研究分野は、次表のとおりとする。
(博士前期課程)
専攻 | 研究分野 |
基幹情報学専攻 | 知能情報学分野 |
システム情報学分野 | |
学際情報学専攻 | ― |
(博士後期課程)
専攻 | 研究分野 |
基幹情報学専攻 | 知能情報学分野 |
システム情報学分野 | |
学際情報学専攻 | ― |
(専攻の人材の養成に関する目的その他教育研究上の目的)
第4条 専攻の教育目的は、次のとおりとする。
基幹情報学専攻
情報学において、時代の変遷と共に価値観の変化や多様化が起こったとしても、その根底に流れる不変の真理と方法に関する教育と研究を探求し、パラダイムシフトを通じた進化・発展を繰り返す学問分野についての知識と技能を持つ人材を育成する。
学際情報学専攻
価値観の変遷や多様化する現代社会が抱える様々な問題に対応するために、多種多様な情報や知識を整理し、問題の分析・解決を行う上で必要となる情報システムのデザイン能力及びマネジメント能力を養うことを目的とする。さまざまな分野において、情報学を通じた新たなパラダイムシフトの契機となり得る学際的応用力を体系的な知識と技能を持つ人材を育成する。
(リーディングプログラムコース)
第5条 情報学研究科に、大学院学則第6条第1項のリーディングプログラムコースは、次の専攻に置く。
(1) 基幹情報学専攻
(2) 学際情報学専攻
(授業科目)
第6条 授業科目は、大学院共通教育科目、専門科目とする。
2 研究科の専門科目の区分は、次表のとおりとする。
(博士前期課程)
専攻 | 専門科目の区分 | |
基幹情報学専攻 | 専攻演習科目 | |
専攻研究指導科目 | ||
専攻基礎科目 | ||
専攻専門科目 | 知能情報学系科目 | |
システム情報学系科目 | ||
学際情報学専攻 | 専攻演習科目 | |
専攻研究指導科目 | ||
専攻基幹科目 | ||
専攻専門科目 | 情報工学系科目 | |
学際情報系科目 |
(博士後期課程)
専攻 | 専門科目の区分 | |
基幹情報学専攻 | 研究指導科目 | |
特別演習科目 | 知能情報学分野 | |
システム情報学分野 | ||
学際情報学専攻 | 研究指導科目 | |
特別演習科目 |
(開設する授業科目及び単位)
第7条 大阪公立大学大学院履修規程(以下「大学院履修規程」という。)第3条第1項及び第2項に規定する研究科が開設する授業科目及びその単位数は、別表のとおりとする。
2 大学院学則第23条第1項及び第24条第1項に規定する他の研究科等又は大学院における科目の履修に関し、学生が履修できる授業科目、学修とその単位は履修要項において定める。
(授業科目の履修)
第8条 授業科目の履修に関し必要な事項は、大学院履修規程及びこの規程に定めるもののほか、履修要項において定める。
(長期にわたる教育課程の履修)
第9条 大学院学則第28条に規定する長期にわたる教育課程の履修を認められた者について、必要な事項は別に定める。
(修了要件)
第10条 博士前期課程、博士後期課程の修了要件については、次の表1から表4のとおりとする。
表1(博士前期課程 基幹情報学専攻)
科目区分/研究分野 | 単位数 | |||||
知能情報学分野 | システム情報学分野 | |||||
大学院共通教育科目 | 1単位 | 1単位 | ||||
専攻演習科目 | 4単位 | 4単位 | ||||
専攻研究指導科目 | 4単位 | 4単位 | ||||
専攻基礎科目 | 4単位以上 | 22単位以上 | 4単位以上 | 22単位以上 | ||
専攻専門科目 知能情報学系科目 | 8単位以上 | 16単位以上 | 4単位以上 | 16単位以上 | ||
専攻専門科目 システム情報学系科目 | 4単位以上 | 8単位以上 | ||||
合計 | 31単位以上 | 31単位以上 |
上記の修得に加え、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査および最終試験に合格すること。
表2(博士前期課程 学際情報学専攻)
科目区分 | 単位数 | |
大学院共通教育科目 | 1単位 | |
専攻演習科目 | 4単位 | |
専攻研究指導科目 | 4単位 | |
専攻基幹科目 | 2単位 | |
専攻専門科目 情報工学系科目 | 8単位以上 | 20単位以上 |
専攻専門科目 学際情報系科目 | 8単位以上 | |
合計 | 31単位以上 |
上記の修得に加え、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査および最終試験に合格すること。
表3(博士後期課程 基幹情報学専攻)
科目区分/専門分野 | 単位数 | |
知能情報学分野 | システム情報学分野 | |
大学院共通教育科目 | 1単位 | 1単位 |
研究指導科目 | 12単位 | 12単位 |
特別演習科目 知能情報学分野 | 4単位 | |
特別演習科目 システム情報学分野 | 4単位 | |
合計 | 17単位 | 17単位 |
上記の修得に加え、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査および最終試験に合格すること。
表4(博士後期課程 学際情報学専攻)
科目区分 | 単位数 |
大学院共通教育科目 | 1単位 |
研究指導科目 | 12単位 |
特別演習科目 | 4単位 |
合計 | 17単位 |
上記の修得に加え、必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査および最終試験に合格すること。
(早期修了)
第11条 大学院学則第31条第1項並びに第32条第1項及び第2項のただし書に定める者の修了要件は、前条に定める修了要件のとおりとする。
2 修了に関し必要な事項は、履修要項において定める。
(学位論文の提出時期)
第12条 大学院履修規程第15条に規定する学位論文の提出は、3月又は9月に所定の単位を修得又は修得見込みの者にあっては研究科が指定する日とし、その他の者にあっては随時とする。
(科目等履修生、研究生、特別履修生、特別研究生及び研修生)
第13条 科目等履修生、研究生、特別履修生、特別研究生及び研修生の選考は、教授会において行う。
(委任)
第14条 この規程又は他の規程に別段の定めのあるものを除くほか、研究科の教育研究に関し必要な事項は、研究科長が別に定める。
附則
この規程は、令和4年4月1日から施行する。
附則(令和6年3月27日規程第85号)
1 この規程は、令和6年4月1日から施行する。
2 令和5年度以前に入学した者に係る授業科目及び単位数については、改正後の別表(第7条関係)の規定にかかわらず、なお従前の例による。
別表(第7条関係)
博士前期課程 基幹情報学専攻
科目区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | 備考 | ||||
必修 | 選択 | 自由 | |||||
専門科目 | 専攻演習科目 | 基幹情報学特別演習1 | 2 | ||||
基幹情報学特別演習2 | 2 | ||||||
専攻研究指導科目 | 基幹情報学特別研究1 | 2 | |||||
基幹情報学特別研究2 | 2 | ||||||
専攻基礎科目 | 基幹情報学セミナー | 2 | |||||
アルゴリズム設計論 | 2 | ||||||
確率統計学 | 2 | ||||||
テクニカルライティング・プレゼンテーション | 2 | ||||||
専攻専門科目 | 知能情報学系科目 | 社会情報学 | 2 | ||||
深層学習 | 2 | ||||||
ビッグデータ解析 | 2 | ||||||
ヒューマンコンピュータインタラクション | 2 | ||||||
先端的計算知能 | 2 | ||||||
機械学習構成論 | 2 | ||||||
データマイニング | 2 | ||||||
言語情報学 | 2 | ||||||
画像情報学 | 2 | ||||||
システム情報学系科目 | 情報プラットフォーム構成論 | 2 | |||||
情報センシングシステム | 2 | ||||||
マルチエージェントシステム | 2 | ||||||
サイバーセキュリティ | 2 | ||||||
ネットワークシステム設計論 | 2 | ||||||
高性能計算論 | 2 | ||||||
通信基盤 | 2 | ||||||
無線ネットワークシステム | 2 | ||||||
時系列信号処理 | 2 |
博士前期課程 学際情報学専攻
科目区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | 備考 | ||||
必修 | 選択 | 自由 | |||||
専門科目 | 専攻演習科目 | 学際情報学特別演習1 | 2 | ||||
学際情報学特別演習2 | 2 | ||||||
専攻研究指導科目 | 学際情報学特別研究1 | 2 | |||||
学際情報学特別研究2 | 2 | ||||||
専攻基幹科目 | 学際情報学基礎論 | 2 | |||||
専攻専門科目 | 情報工学系科目 | 情報通信システム特論 | 2 | ||||
情報ネットワーク特論 | 2 | ||||||
情報セキュリティ特論 | 2 | ||||||
ソフトコンピューティング特論 | 2 | ||||||
知識科学特論 | 2 | ||||||
自然言語処理特論 | 2 | ||||||
機械学習特論 | 2 | ||||||
画像情報処理特論 | 2 | ||||||
情報基盤システム特論 | 2 | ||||||
分散システム特論 | 2 | ||||||
情報検索システム特論 | 2 | ||||||
学際情報系科目 | マーケティング特論 | 2 | |||||
経営情報分析特論 | 2 | ||||||
情報経済特論 | 2 | ||||||
ヘルスケア情報学特論 | 2 | ||||||
生産科学特論 | 2 | ||||||
生産システム科学特論 | 2 | ||||||
生産管理システム特論 | 2 | ||||||
空間情報システム特論 | 2 | ||||||
材料情報学特論 | 2 | ||||||
認知心理学特論 | 2 |
博士後期課程 基幹情報学専攻
科目区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | 備考 | ||||
必修 | 選択 | 自由 | |||||
専門科目 | 研究指導科目 | 基幹情報学特別研究3 | 2 | ||||
基幹情報学特別研究4 | 2 | ||||||
基幹情報学特別研究5 | 2 | ||||||
基幹情報学特別研究6 | 2 | ||||||
基幹情報学特別研究7 | 2 | ||||||
基幹情報学特別研究8 | 2 | ||||||
特別演習科目 | 知能情報学分野 | 基幹情報学特別演習I―1 | 2 | 知能情報学分野選択必修 | |||
基幹情報学特別演習I―2 | 2 | 知能情報学分野選択必修 | |||||
システム情報学分野 | 基幹情報学特別演習S―1 | 2 | システム情報学分野選択必修 | ||||
基幹情報学特別演習S―2 | 2 | システム情報学分野選択必修 |
博士後期課程 学際情報学専攻
科目区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | 備考 | |||
必修 | 選択 | 自由 | ||||
専門科目 | 研究指導科目 | 学際情報学特別研究3 | 2 | |||
学際情報学特別研究4 | 2 | |||||
学際情報学特別研究5 | 2 | |||||
学際情報学特別研究6 | 2 | |||||
学際情報学特別研究7 | 2 | |||||
学際情報学特別研究8 | 2 | |||||
特別演習科目 | 学際情報学特別演習3 | 2 | ||||
学際情報学特別演習4 | 2 |