○吉岡町の良好な環境の保全と創造に関する条例

平成10年12月17日

条例第23号

目次

第1章 総則

第1節 通則(第1条―第3条)

第2節 町長の責務(第4条―第9条)

第3節 事業者の責務(第10条―第15条)

第4節 住民の責務(第16条―第18条)

第2章 生活環境の保全及び育成

第1節 ポイ捨ての禁止(第19条―第22条)

第2節 廃棄物の処理(第23条)

第3節 交通に関する制限(第24条―第26条)

第4節 騒音の防止(第27条・第28条)

第5節 屋外燃焼行為の制限(第29条)

第6節 あき地等の管理(第30条―第32条)

第7節 愛がん動物の管理(第33条)

第8節 農村環境の保全(第34条)

第3章 自然環境の保全及び育成

第1節 緑化の推進(第35条―第37条)

第2節 動植物の保護(第38条)

第3節 自然環境の利用(第39条・第40条)

第4節 補則(第41条・第42条)

附則

前文

吉岡町は、都市近郊農村として豊富な緑の農地や榛名山麓を源とする清流が織りなす美しい農村環境と、豊富な自然環境に恵まれ、静かに発展してきました。

しかし、近年高速道路や利根川架橋等の幹線交通網が整備されるとともに、町の主力産業であった農業の衰退に伴い、町の大部分を占めていた緑の耕地が開発され良好な自然環境が失われようとしています。また、急速に増加する住民の職業の多様化は住民意識の多様化を生み出しています。

このような状況下で、住民たちが「心の安らぎ」を得られる生活環境の実現を図っていくには、住環境施設の整備に加えて、町と事業者、そして住民の責務を明らかにし、お互いが協力し合っていかなくてはなりません。

私たちには、吉岡町に残っている良好な環境の保全と環境の創造を行うことによって、今を生きる人々の快適な生活の実現と、未来に潤いのある吉岡町を残すことを今を生きる私たちの責務と捉え、円滑に環境に関する諸問題に対処していくための基本となる方針が必要となってきました。

私たちは、これらの方針を条例にまとめ、緑の色濃く文化の香り高い住みやすい町づくりの指針とし、更には、環境というものが決して一地域、また、個人の責任で完結するものではないという認識のもとに行政と住民が一体となって、地域から世界を考え、貴重な地球環境を守っていくことにつながっていくことを目標とし、この条例を制定します。

第1章 総則

第1節 通則

(目的)

第1条 この条例は吉岡町の良好な環境の保全と創造についての基本原則を定め、町長、事業者及び住民の責務を明らかにするとともに、環境施策の基本的な事項を定めることにより、吉岡町における環境に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって将来の住民の健康で文化的な生活を確保することを目的とする。

(基本原則)

第2条 吉岡町の良好な環境の保全と創造は、豊かな自然環境との調和を図りつつ、町民が健康で快適な生活を営むことができるよう、良好な環境を将来の世代に継承していくことを基本として行わなければならない。

2 吉岡町の良好な環境の保全と創造は、公平な負担の上で適正な方法によってなされるべきであり、全ての者が環境への負荷を少なくし、良好な環境を創造していくため、自主的かつ積極的に行動することによってなされなければならない。

3 吉岡町の良好な環境の保全と創造は、広く住民の参加を得て、近隣市町村、県及び国との緊密な連携のもとに地球規模の環境への影響を配慮し、国際的な視点に立って行わなければならない。

(定義)

第3条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 良好な環境 住民が、健康で文化的な生活を営むことができる生活環境、自然環境をいう。

(2) 生活環境 人の生活に係る環境をいう。

(3) 自然環境 自然の生態系をめぐる土地、大気、水及び動植物等を一体として総合的にとらえたものをいう。

(4) 環境への負荷 人の活動により環境に加えられる影響であって、環境の保全上支障の原因となるおそれのあるものをいう。

(5) 開発事業等 主として建築物及び工作物の建設の用に供する目的で行う土地区画形状の変更並びに建築物の建築及び工作物の建設をいう。

(6) ゴミ 飲食物を収納していた缶、ビン、その他容器(以下「空き缶等」という。)及びたばこの吹殻、チューインガムの噛みかす、紙屑その他環境美化を阻害する廃棄物をいう。

(7) 関係法規等 廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年12月25日号外法律第137号)、道路法(昭和27年6月10日法律第180号)、道路交通法(昭和35年6月25日法律第105号)、軽犯罪法(昭和23年5月1日法律第39号)及び河川法(昭和39年7月10日法律第167号)をいう。

第2節 町長の責務

(基本的責務)

第4条 町長は、吉岡町総合計画等を踏まえ、良好な環境の確保と創造に関する基本的かつ総合的な施策を策定し、これを実施しなければならない。

(公害の防止)

第5条 町長は、公害関係法令又は群馬県公害防止条例(昭和46年10月群馬県条例第50号。以下「公害関係法令等」という。)に定めるところにより、公害(環境基本法「平成5年法律第91号」第2条第3項に規定する公害をいう。以下同じ。)の防止に関する施策を講ずるよう努めなければならない。

(環境教育及び環境学習の振興等)

第6条 町長は、事業者及び住民が環境の保全及び創造に関する理解を深め、自ら環境への負荷の低減に努めるとともに、環境の保全及び創造に関する活動を行う意欲が増進されるようにするため、環境の保全及び創造に関する教育及び学習の振興、広報活動の充実その他必要な措置を講ずるものとする。

(民間団体等の自発的な活動の促進)

第7条 町長は、事業者、住民又はこれらの者の組織する民間団体(以下「民間団体等」という。)が自発的に行う緑化活動、再生資源に係る回収活動その他の環境の保全及び創造に関する活動が促進されるように技術的な指導又は助言その他必要な措置を講ずるものとする。

(開発事業等の指導)

第8条 町長は、住民の良好な環境を保全し、調和のとれた土地利用と秩序ある都市形成を図るため、吉岡町内において行われる開発事業等について当該開発事業等を行う事業者に対し適切な指導を行うことができる。

(環境影響評価の推進)

第9条 町長は、吉岡町内において開発事業等を行う事業者が、その事業の実施に当たり、あらかじめその事業に係る環境への影響について自ら適正に調査、予測又は評価を行い、その結果に基づき良好な環境の保全及び環境への負荷の低減について適正に配慮することを推進するため、必要な措置を講ずるものとする。

第3節 事業者の責務

(基本的責務)

第10条 事業者は、その事業活動により良好な環境を損なうことのないよう環境への負荷の低減に努めるとともに、その責任と負担において、必要な対策及び措置を講じなければならない。

(規制基準等の遵守)

第11条 事業者は、公害関係法令等の定める規制基準を超える公害の原因となる物質を発生させ、排出し、又は、飛散させてはならない。

(努力義務)

第12条 事業者は、法令及びこの条例に違反しない場合であっても、良好な環境の保全に最大限努力しなければならない。

(紛争の処理)

第13条 事業者は、その事業活動により良好な環境の保全に関する紛争が生じたときには、自らの責任においてその解決に当たらなければならない。

(協力義務)

第14条 事業者は、町長が実施する良好な環境の保全に関する施策に積極的に協力しなければならない。

(開発事業等)

第15条 事業者は、開発事業等の実施に当たっては、良好な環境の保全と環境への負荷の低減に努め、周囲の景観に溶け込むよう配慮するとともに、あらかじめ町長と協議しなければならない。

第4節 住民の責務

(基本的責務)

第16条 住民は、常に良好な環境の保全に努めるものとする。

(土地、建物等の管理)

第17条 吉岡町内において土地、建物その他物件を所有し、占有し、又は管理する者(以下「所有者等」という。)は、当該物件を適正に管理し良好な環境の保全に努めるものとする。

(協力義務)

第18条 住民は、町長が実施する良好な環境の保全に関する施策に積極的に協力するものとする。

第2章 生活環境の保全及び育成

第1節 ポイ捨ての禁止

(公共の場所でのポイ捨ての禁止)

第19条 何人も、吉岡町内の公園、広場、道路、河川その他公共の場所(以下「公共の場所」という。)において、みだりにゴミを捨ててはならない。

2 前項に規定する公共の場所の管理者は、その管理する公共の場所での清潔を保持し、みだりにゴミが捨てられないよう努めなければならない。

(他人の土地へのポイ捨ての禁止)

第20条 何人も、吉岡町内において他人の土地にゴミを捨ててはならない。

2 第17条に規定する所有者等は、ゴミを捨てられないよう自ら必要な措置を講じなければならない。

(印刷物配布者の収拾義務)

第21条 公共の場所において、印刷物を公衆に配布し、又は配布させた者は、当該場所及びその周辺に印刷物が散乱した場合には、すみやかに収拾し、その印刷物を適正に処理しなければならない。

(罰則の適用)

第22条 町長は、第19条第1項第20条第1項及び第21条の規定に違反し、公共の場所の良好な環境を著しく害していると認められる者に対して、国及び県に対し関係法規等の積極的な運用を求めるものとする。

第2節 廃棄物の処理

(廃棄物の処理)

第23条 廃棄物の処理は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年12月25日号外法律第137号)及び吉岡町廃棄物の処理及び清掃に関する条例(昭和47年4月1日吉岡村条例第2号)の規定によるものとする。

第3節 交通に関する制限

(自動車所有者等の努力義務)

第24条 道路運送車両法(昭和26年法律第185号)第2条第2項に規定する自動車又は同条第3項に規定する原動機付自転車(以下この節において「自動車等」という。)の所有者又は使用者(以下この節において「自動車等の所有者等」という。)は、自動車等の必要な整備及び適正な使用を行うことにより、その自動車等から発生する排出ガス及び騒音の低減に努めなければならない。

(迷惑駐車の禁止)

第25条 自動車等の所有者は、道路交通法その他関連法令に違反しない場合であっても、他人に迷惑を及ぼす駐車をしてはならない。

2 町長は、他人に迷惑を及ぼす駐車が行われているときは、関係行政機関の協力を求め、その状況を調査し、自動車等の所有者に対し、適正に駐車し、又は保管するよう指導することができる。

(自転車及び自動車等の放置の禁止)

第26条 何人も、公共の場所に自転車及び自動車等を放置してはならない。

第4節 騒音の防止

(静穏の保持)

第27条 何人も、吉岡町内において、近隣の静穏を害し、又は安眠を妨げる騒音を発生させないよう努めなければならない。

2 事業者は、吉岡町内において、その事業活動により近隣の静穏を害する騒音を発生させるおそれがあるときは、施設の位置、作業の方法等について必要な措置を講じなければならない。

(拡声器の使用制限)

第28条 拡声器を使用する者は、拡声器による暴騒音の規制に関する条例(平成3年3月14日群馬県条例第8号)を遵守し、周辺の生活環境を損なわないよう必要な措置を講じなければならない。

第5節 屋外燃焼行為の制限

(屋外燃焼行為の制限)

第29条 何人も、吉岡町内において、良好な環境を害する燃焼行為を行ってはならない。

第6節 あき地等の管理

(あき地等の管理)

第30条 吉岡町内のあき地及び休耕地(以下「あき地等」という。)の所有者は、そのあき地等に繁茂する雑草、枯草又は投棄された廃棄物を除去するとともに、廃棄物の不法投棄を防止する措置を講ずる等、周辺の生活環境を損なわないよう適正に管理しなければならない。

(あき地等の利用に伴う管理)

第31条 あき地等の所有者等は、あき地等を物置場、駐車場として利用し、又は利用させているときは、当該場所に置かれた物により周辺住民に危害を与え、又は著しい迷惑を及ぼさないよう適正に管理しなければならない。

(指導、勧告及び命令)

第32条 町長は、あき地等の所有者等が前2条に定めるあき地等の管理を怠ることにより、周辺の生活環境が損なわれていると認めるときは、当該所有者に対し、必要な措置をとるよう指導し、若しくは勧告し、又は命ずることができる。

第7節 愛がん動物の管理

(飼犬等の飼育)

第33条 飼犬、飼猫その他愛がん動物(以下「飼犬等」という。)の飼育者は、群馬県動物の愛護及び管理に関する条例(昭和63年10月14日群馬県条例第30号)の定めるところによりその飼犬等の形態、性状等に応じ、悪臭の発生防止、病害虫の発生の予防等、衛生上の管理に努めるとともに、人に危害を加え、又は人に迷惑を及ぼすことのないよう適正に飼育しなければならない。

第8節 農村環境の保全

(農村環境の保全)

第34条 町長は、農業生産と生活環境がより良く調和した豊かな農村環境を保全し創造するため、農地の有効利用、遊休農地利用促進等必要な措置を講ずるものとする。

2 農業者は、その生産行為において良好な環境を害さないよう家畜ふん尿及び堆肥を適正に処理しなければならない。

第3章 自然環境の保全及び育成

第1節 緑化の推進

(公共施設の緑化)

第35条 町長は、吉岡町内の学校及び公共の場所における緑化の推進に努めなければならない。

(事業所の緑化)

第36条 吉岡町内の事業所は、敷地内に緑地を確保し、樹木を植栽する等積極的に緑化の推進に努めなければならない。

(居住地等の緑化)

第37条 第17条に規定する所有者等は、居住地等に樹木を植栽する等積極的に緑化の推進に努めなければならない。

第2節 動植物の保護

(動植物の保護)

第38条 何人も、自然に生息する動物又は生息する植物を、その生息し、又は生育する自然環境とともに保護するよう努めなければならない。ただし、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律(大正7年法律第32号)第12条の適用を妨げるものではない。

第3節 自然環境の利用

(町長の措置)

第39条 町長は、自然環境の適正な利用を図るため、必要な措置を講ずることができる。

(適正な利用)

第40条 何人も、自然の保護及び育成に関する認識を深めるとともに、自然環境を利用するに当たっては、自然環境を破壊し、又は汚損することがないよう適正な利用に努めなければならない。

第4節 補則

(立入調査)

第41条 町長は、この条例の施行に必要な限度において、その職員に調査のために現場に立ち入らせ、説明若しくは報告を求め、又は関係者に対し、必要な指示若しくは指導をさせることができる。

2 前項の規定に基づく立入調査を行う職員は、その身分を示す証明書を携帯し、関係者に提示しなければならない。

3 関係者は第1項に基づく調査に協力しなければならない。

4 第1項の規定による立入検査の根拠は、犯罪捜査のために認められたものと解してはならない。

(委任)

第42条 この条例に規定するもののほか、この条例の施行について必要な事項は別に定める。

附 則

この条例は、公布の日から施行する。

附 則(平成24年条例第5号)

この条例は、平成24年4月1日から施行する。

吉岡町の良好な環境の保全と創造に関する条例

平成10年12月17日 条例第23号

(平成24年4月1日施行)

体系情報
第8編 生/第3章
沿革情報
平成10年12月17日 条例第23号
平成24年3月16日 条例第5号